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オヤジホビー-ワタシが好きな物はみんなも好き、かもしれない- 第72回

ドイツ製蛍光マーカーやイタリアの糊など、文房具を買いました

2017年04月16日 17時00分更新

文● にゃかむら(@TK6506)、編集●アスキー

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鮮やかな色の蛍光マーカーで気分も明るくなります

 のらぼう菜という野菜をご存知でしょうか? JA東京が認定している江戸東京野菜のひとつにも選ばれているらしいんですが、ワタシは見たことも聞いたこともありませんでした。西洋アブラナの一種で、東京西多摩地区の青梅市やあきる野市、埼玉県飯能市、神奈川県川崎市多摩区などで古くから栽培されてきた野菜だそうです。

 栽培がいつごろから始まったのか、はっきりとはわからないらしいんですが、250年前に幕府が種を配布した記録が残っていて、少なくとも江戸時代後期には栽培されていたとのこと。葉がしおれやすく長距離の輸送が難しいためスーパーなどに出回ることはほとんどないそうで、ワタシが見つけたのもJAの農産物直売所でした。

 肉は苦手ですが野菜は大好きなワタシ。どんなものかと買って、パスタを作ってみました

 家にちょうど消費期限が来るアサリがあったので、ニンニクと唐辛子をオリーブオイルで炒め、アサリとシメジを入れてフタをして、アサリが開いたらのらぼう菜を入れ、少し固めに茹でたパスタを入れて混ぜればできあがり。

 のらぼう菜は同じアブラナ科の菜の花と違って苦味はほとんどなく、シャキシャキしていてとても美味しかったです。

のらぼう菜のパスタ。アサリとシメジを一緒に炒めて茹でたパスタと混ぜるだけ!

 なんてことを書くと料理が得意そうですが、モノ作りが好きなせいか料理もわりと好きなものの、腕はたいしたことないというかたぶん並以下。カタチから入るタイプなので、どちらかというと料理そのものより道具が好きだったりします。

 先日もなにかいい物はないかと思って調理道具や食器、カトラリーなんかを売っているお店に行ってみました。ちょっとカッコいい包丁とかいいなぁと見ていたところ、ふと横を見ると文房具が売ってます。そっち方面にも目がないワタシ。ふらふらとそちらを見に行き、気付くとお金を払っていました

 まず手に取ったのは、その蛍光カラーのため遠くからでも目立っていたスタビロの蛍光マーカーです。

スタビロの蛍光マーカーを2種類買いました

 スタビロはドイツの老舗筆記具メーカー。ワタシ的には水でぼかせる色鉛筆のメーカーというイメージだったんですが、実は世界で初めて蛍光マーカーを開発したのがスタビロなのだそうです。世界初の蛍光マーカーはBOSSという名前で、発売は割と新しくて1971年。このマーカーはいまでもBOSS ORIGINALという名前で売られています。

 BOSS ORIGINALのインクは8色。イエロー、ブルー、グリーン、レッド、オレンジ、ピンクといったおなじみの色のほか、青緑色のターコイズ、淡い紫色のライラックといった変わった色もあります。ペンではなく100円ライターみたいな形をしていて、長さは約105mm。ペン先のチップは5×2mmと使いやすい大きさです。

昔から変わらないデザインの蛍光マーカーBOSS ORIGINAL

ペン先は平たいタイプでサイズは5×2mm

 NEONという名前の蛍光マーカーは11cmほどの長さで、絵の具のチューブみたいな形をしています。色はイエローとグリーン、オレンジ、ピンク、マジェンタの5色。ペン先はBOSS ORIGINALと同型です。

 正直、この歳になると蛍光マーカーってあまり使う機会がないんですが、つい3つずつ買ってしまいました。ボディーも蛍光色で非常に鮮やかな色合いで、おいてあるだけで明るい気分にさせられる気がします。BOSS ORIGINALは216円、NEONは1本194円と特に高いわけでもないので、ちょっとした贈り物にもいいかも。

チューブ状のデザインがかわいいNEON

レトロな雰囲気がたまらないイタリア製の糊

 もうひとつ気になって手に取ったのは丸い缶。ラベルを見てもなんだかわからなかったんですが、同じロゴのスティック糊のような物もあったので、もしかして糊なのかな? と思い、店員さんに聞いたら正解でした。

 バルマというイタリアの文具メーカーの糊で、1927年から作られているそうです。イタリア語だったとは。どうりでラベルが読めないはずです。

 Coccoinaと書いてココイーナと読むこの糊。ほんのりとするアーモンドのような香りが特徴で、ジャガイモのでんぷんをベースに作られているそうです。昔、おばあちゃんが残りご飯をつぶして紙を貼ったりしてたんですが、あれと同じ理屈ですね。溶剤も一切使っていないし、ワタシが工作でよく使うシアノアクリレートやエポキシ樹脂、変成シリコーン樹脂などのバリバリに化学的な接着剤とは対象的な、なんて言うかのんびりとした接着剤です。

Coccoina。イタリア製の糊

 糊は付属のハケで塗ります。見た目はロウのようで固そうですが、実際はハケの跡が簡単に付くぐらい柔らかいので、表面を軽く撫でるだけで大丈夫。でんぷんなので接着力が弱いんじゃないかと思ったんですが、貼り合わせて1分もすると、剥がそうとしても破れてしまうぐらいしっかりとくっ付きました。ほぼ無色透明だし思ったより接着力も高そうです。それになんと言ってもこのレトロな外観と、ハケでペタペタ塗るという素朴感がなんともたまりません。スティックやチューブのタイプもありましたが、買うなら断然缶入りがオススメです。

小さなハケ付き

糊をハケに付けて使います

糊はほぼ無色透明。接着力も結構あります

 それと、なんの変哲もないクリップ。本当になんてことはないんですが、目玉クリップやダブルクリップだといかにも事務用品って感じがするので、こういうクリップを見かけるとつい買ってしまいます。

 幅が10cmほどと大きくてバネも強く、100枚以上の紙をがっちり挟めるなど実用面もなかなかのもの。ハンヴィーのPDFマニュアルを印刷したときなどは、大きいダブルクリップを3つぐらい使って背の部分を留めないと本の形にならないんですが、これぐらい大きいとひとつで済むので重宝します。

幅10cmぐらいの大きなクリップ

 最後に買ったのはサイコロ。といっても普通のサイコロではありません。12面とか24面とかっていうわけではなく6面なんですが、目が1から6ではなく、BUYとDON'T BUYなのです。BUYとDON'T BUYは3つずつ、つまり振ると2分の1の確率で買うか買わないかを決められるということで、まさに衝動買いし過ぎなワタシ向け! ほかにもGO/DON'T GOやUSE/DON'T USEなんていうのもあって、それもいいなと思ったりしました。

 サイコロに刻印されているmakedice.comのウェブサイトを見てみると、これらはパーソナルダイスというシリーズで、生活の中で選択に迷ったときに使うのだとか。全部で7種類あって、ほかにもラブダイス、カップルダイスというカップル向けのシリーズもあるそうです。

BUYとDON'Y BUYが3面ずつある意思決定ダイス

 次になにかほしくなったら使おうかなとも思ったんですけど、冷静に考えたらBUYの確率が2分の1はちょっと辛いかも。6分の5か、なんなら120面ダイスにして120分の119でもいいぐらい(←物欲を抑える気ナシ)。

 あ、3つ買って多数決を取るのもいいかもしれないですね。エヴァ的な意味で。メルキオール、バルタザール、カスパーって名付けたりして。でもそうなると承認/否定ダイスがほしくなるなぁ。

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