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さまざまな習熟度に対応するプログラミング学習環境

Swift Playgrounds待望の日本語化が拓く未来

2017年03月27日 11時00分更新

文● 吉田ヒロ

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待望の日本語化Swiftも3.1に

 iPad専用のプログラミング学習環境「Swift Playgrounds」が、待望の日本語化を果たした。中国語(簡体字)、フランス語、ドイツ語、スペイン語の4言語にも対応したので、当初の英語を加えると6言語をサポートしたことになる。

日本語化に合わせてSwift 3.1準拠になった。「おすすめ」からは12種類のコースを無償ダウンロードして使える。もちろんゼロからのコーディングも可能だ

 アプリ名からもわかるように、プログラミング言語「Swift」を使ってプログラミングを学べるのが特徴だ。Swiftは、アップルが開発した言語だが現在はオープンソースとなっており、Linuxディストリビューションの1つであるUbuntu上でも開発・実行環境が整えられている。IBMのBluemixと呼ばれるPasS環境上でも利用可能だ。さらには、アニバーサリーアップデートを適用済みのWindows10にベータ版として搭載されている「Windows Subsystem for Linux」という環境上にSwinftの開発・実行環境を構築することもできる。

「モアナと伝説の海」などディズニーコラボでも有名な「Hour of Code」のコースもある。入力画面にブロックのようにコードを置いてプログラムを完成させる

 Swiftは、macOS/iOS/tvOS/watchOSアプリのネイティブ開発言語であり、これから学習するにはもってこいだ。

碁盤の目に隠れている軍艦を見つけ出して撃沈するゲーム。軍艦の種類によって長さ(占有するマス目)が異なる点をヒントにアルゴリズムを最適化していく

書いたそばから実行結果がすぐにわかる

 Swift Playgroundsの最大の特徴は、コードを記述したあとにすぐにプログラムを実行して結果を見られるところ。コンパイラ言語であるSwiftは、本来はビルド(コンパイル)をいう変換作業を経てプログラムを実行する必要があるが、Swift PlaygroundsではJavaScriptなどのインタプリタ言語と同様にソースコードをそのまま実行できる(ようにみえる)インターフェースを備えているのだ。

iPadの画面を横にすると、左がコード入力画面、右がプログラムの実行画面に切り替わる。このコースでは手数や対戦相手を増やすプログラムを学べる

 ビジュアルプログラミングのコースも多数用意されており、オンラインで学べるビジュアルプログラミングとして有名な「Hour of Code」も、Swift Playgrounds独自のコースがある。まずは、これらのコースからプログラミングの世界を垣間見てみよう。

「Swift Playgrounds」を快適に動かすにはマシンパワーが必要なので、Apple A9を搭載しつつも3万円台で購入できる新iPadはまさしくうってつけだ。

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