2017年1月20日、ドスパラのDiginnosブランドから発売された2in1PC「Diginnos DGM-S12Y」のロードテスト第3回。第1回目は外観をメインに、第2回は使い勝手を中心に紹介し、第3回は各種ベンチマークテストを行ない、処理性能についてチェックしてみた。
エクスペリエンスインデックスは4.4とグラフィックが弱め
まずWindows 10でシステムをチェックした。今回テストしたのは128GB SSDを搭載した6万9800円(+税)のモデルだ。現在は期間限定で1万円引きの5万9800円(+税)で販売している。「Diginnos DGM-S12Y」は3モデルあるうちの真ん中のモデルとなる。
Windows 10の「設定」→「バージョン情報」でOSやスペックを確認したところ、OSは64ビット版のWindows 10 Homeエディションで、CPUはCore m3-6Y30、メモリーは4GBとなっていた。
続いて、Windowsエクスペリエンスインデックスを計測してみる。Windows 10のコントロールパネルにはその機能がないので、コマンドプロンプトで「winsat」コマンドを実行した。CPUは7.1、SSDは7.9と高いスコアを出したが、グラフィックスが4.4と足を引っ張っているように見える。メモリーは5.9で、ちょっと物足りない、という感じか。
Windows 10を操作している分には、レスポンスもよく快適に操作できる。画像編集も快適だし、HD動画を全画面再生してもコマ落ちするようなことはない。ただし、重いアプリを起動すると、少し待たされる。動画編集や大きなファイルを扱う際も反応が鈍くなる。
連続読み出し速度は526.2MB/秒、連続書き込みは173MB/秒
「CrystalDiskMark 5.2.1」でSSDのスピードをチェックしたところ、連続読み出し速度は526.2MB/秒、連続書き込みは173MB/秒となった。その他のサイズの読み書き速度も上々で、十分なパフォーマンスを備えている。
「CrystalDiskInfo」を開いてみると、SSDはキングストン製ということがわかった。新品なので、ストレージの健康度を表すSMARTの値は良好だ。
本格ベンチマークソフトでCPUやグラフィック性能をチェック
そのほか、各種ベンチマークソフトでも計測してみた。「PCMark 8」のスコアは2529、「3DMark」のFire Strikeは545、「CINEBENCH R15」はOpenGLが26.08fps、CPUが208cbという結果になった。
ベンチマークの結果を見ると、安価な2in1 PCとしては十分な性能を備えていることがわかった。ブラウザーを使ったり、標準アプリを利用するなど、一般的な用途では快適に活用できる。ただし、画像編集や動画編集、凝ったオフィス文書の作成など、ちょっとヘビーな作業を行なうならスペック不足は否めない。高性能ノートPCやデスクトップPCと比べると、もっさりしていることは確かだ。
やはり「Diginnos DGM-S12Y」は2in1らしく、メインPCとしてではなく、外出用もしくは家庭内モバイル用として活用する方が似合うだろう。なんと言っても、6万円台から2in1 PCが手に入るというのはうれしいところ。アクティブペンや専用キーボード兼カバーも付いているので追加投資もない。外出用PCやセカンドノートPC、新しい2in1 PCを探している人は要チェックだ。