ドスパラのDiginnosブランドから発売された2in1PC「Diginnos DGM-S12Y」のロードテスト第2回。第1回目は外観を紹介したが、第2回は使い勝手を中心にご紹介する。
まずは、キーボード。同梱品とはいえ、クオリティーが高いのがうれしいところ。端子にはめる感じでディスプレーをくっつけるが、マグネットが入っているのでスムーズに装着できる。キータッチはいい感じでタイプ音は静か。キーボードに角度を付けた場合、強く押し込むとたわんでしまうが、それは仕方がないところか。Enterキーが小さいので高速タイピングできるようになるまでは慣れが必要かも。
タッチパッドのサイズは91×61mmと大きめで使いやすい。左上には指紋認証リーダーも搭載。Windows Helloに対応しているので、セキュリティーもばっちりだ。実際に指紋を登録してみたが、反応は上々。常用も快適にできそうだ。ただ、タブレット状態で使用する際に指紋認証によるサインインができないのはちょっと面倒に感じたが、仕方がないところか。「設定」の「アカウント」から「PIN」を設定して簡単にサインインできるようにしておこう。くれぐれも、元のパスワードを単純な文字列することは避けるべし。
キーボードはPCカバーも兼ねており、移動時は本体を包むように保護してくれる。マイクロソフトの2in1PC「Surface」シリーズのタイプカバーと異なり、背面まで覆ってくれるのが○。クッション性のある素材なので、そのままバッグに突っ込んでも大丈夫そうだ。
もちろんタブレットモードでも利用できる。指での操作ももちろん可能だ。付属のアクティブペンはN-Trig製で、1024段階の筆圧検知に対応している。ペン先に適度な摩擦があるので、ディスプレーに書いたときにも違和感が小さい。ちなみに、アクティブペンの電源は単6電池1本で手軽に交換できる。
「Diginnos DGM-S12Y」は2in1PCなので、ウェブカメラをフロントとリアの両方に搭載している。画素数はフロントが200万画素でリアが500万画素となっている。iPhone 7など最新のスマホと比べると画質は落ちるが、メモ程度には十分使えるだろう。
バッテリー駆動時間は約4.7時間。一般的な用途では十分だが、外出先でがっつり使うならACアダプターも持って行きたい。とは言え、ACアダプターは重量134gとコンパクトなので、バッグに入れても負担が少ない。
2in1PCとしての使い勝手としては、まったく文句がない。使い込むほどに、6万円台というコストパフォーマンスを実感している。次回は、ベンチマークソフトを使って性能をチェックする予定だ。