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末岡洋子の海外モバイルビジネス最新情勢 第170回

2016年Q4はAppleが2年ぶりに首位に ただし、iPhone10周年の2017年もスマホは低成長!?

2017年02月23日 10時00分更新

文● 末岡洋子 編集● ASCII編集部

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Oppo、Vivoは中国中心ながら世界のトップ5入り
“第3のOS”は……どこに行った?

 3位以下が中国勢というトレンドも変わりなしだ。Huaweiの次には、Oppo、VivoブランドのBBK Communication Equipmentの2社が控えている。それぞれシェアを伸ばしており、Oppoは2015年第4四半期の3.2%から6.2%へ、BBKは2.8%から5.6%へ、ともにほぼ倍増させた格好だ。

 2社は主として中国中心に展開しており、Oppoは中国ではトップ、BBKは2位という地位を築いている。

 最後にOSのシェアについて。Gartnerの2016年第4四半期のデータでは、Androidは81.7%と前年同期の80.7%から1ポイント増やした。iOSは17.9%、こちらは前年同期からはわずか0.2ポイントのアップだ。

 Windowsは、1年前はなんとか1%台(1.1%)だったが今期は0.3%。BlackBerryは前年同期の0.2%から0%、もちろん出荷台数が20万7900台となっているので、一応完全なゼロではない。なお、Windowsの次は「その他」で出荷台数は53万台でシェアは0.1%。

 お気づきの人もいるだろう。”第3のOS”として名乗りをあげた、Firefox OS、Jolla(Sailfish)、Ubuntuは表面上はまったく変化を起こせていない。Firefox OSのMozillaはIoTからも撤退となり、残るはSailfishとUbuntu。2社については、MWCで何らかの話が聞けそうなのでレポートする予定だ。


筆者紹介──末岡洋子


フリーランスライター。アットマーク・アイティの記者を経てフリーに。欧州のICT事情に明るく、モバイルのほかオープンソースやデジタル規制動向などもウォッチしている

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