
「Japan Connected-free Wi-Fi」アプリ
外で通信というと無料のWi-Fiをフル活用する派と、あくまで自分のモバイル回線を使う派と2タイプがいる。
筆者は後者のタイプで、仕事がら複数の格安SIMがあるおかげで、容量不足になることなく快適に使えている。そうはいっても足りなくなる可能性もあるわけで、少しWi-Fi回線に頼り、容量不足対策を進めておこうかと思ってきた。
契約プランの容量を超えそうになったときは
格安SIMのユーザーであれば、だいたい月間3GBという容量で契約している人が多いと思われる。迷ったときはこの容量と案内しているところもあれば、契約容量の最低が3GBというところあるからだ。
実際、3GBの高速通信容量があり、家では無線LAN(Wi-Fi)を介して自宅のネット回線につなぎ、外出時に動画を見まくるというのでもなければ、ほぼ3GBで収まるか、もっと少なくてすむこともある。
しかし、動画配信サービスばかり見ているという状況になると、3GBでは収まらなくなってしまう。動画のほか、音楽配信でも多めに利用したり、高音質タイプのものを利用したりすると、容量を超える可能性が高くなってくる。
また、撮った写真をすべてクラウドに保存するような設定になっていたり、大容量のオフィス文書ファイルがメールでたくさん届き、スマートフォンで確認しなければならないような使い方をしていても、容量はどんどん消費される。
プランの容量を超えそうな状況の解決策として、ひとつの方法が公衆Wi-Fiサービスの利用。一部の格安SIMではWi-Fiの利用権が無料で付属しているところがあるほか、街にはたくさんの無料で使えるWi-Fiがある。うまく使えば高速通信容量の節約も簡単だ。
アプリで無料利用できるWi-Fi
「フリースポット」など、以前から無料で利用できるWi-Fiはあったが、最近では訪日外国人向けも想定して整備することが流行になっており、ありとあらゆる施設で無料Wi-Fiが登場している。
その場で簡単な登録を行なうことで利用できるものが多いが、サービスを横断的に利用できるアプリもある。
たとえば、NTT-BPの「Japan Connected-free Wi-Fi」は特に外国人専用としているわけではなく、日本語での案内もしている。対応エリアで誰でも利用できると明記してあるところが多い。
利用方法は、アプリ(Android版とiOS版を用意)をインストールして、メールアドレスや名前と属性を登録する程度。アプリのダウンロードなどは何らかのインターネット回線が必要になるが、エリアに入ればすぐに利用できる。
速度はそれぞれの場所の回線事情に依存し、遅い場所もあれば速い場所もある。また、移動する列車やバスなどもエリアでは、バックボーンがLTEなどになってしまうこともあり、手元の通信がWi-Fiだからといって速いわけではないことも覚えておきたい。
なお、Japan Connected-free Wi-Fiは、観光客などの行動把握の役目も担っている。位置情報をオフしても利用できるが、利用するからには、位置情報提供とセットで使わせてもらうようにしたい。

この連載の記事
- 第226回 格安SIMで費用が抑えられる以外のメリットは何? 今でも積極的に選ぶ理由はある!
- 第225回 最大32kbpsだけど月250円で使い放題(?)のSIM、mineo「マイそく スーパーライト」に早速加入した
- 第224回 UQとワイモバ、今から選ぶならどっちがいい? 【2023年春】
- 第223回 楽天モバイル「Rakuten UN-LIMIT VII」を固定回線で使うのはどうなのか
- 第222回 今2万円台で買えるSIMフリースマホのツートップ、「Redmi Note 11」と「OPPO A55s 5G」はどちらがいい?
- 第221回 最新iPhoneが24円!? 店頭でのiPhoneの特価はどういうカラクリか
- 第220回 格安SIMの2023年は大きな変化はなさそうだが、世の中次第でその安さが再注目される可能性
- 第219回 格安SIMでキャリア乗換時にかかる費用はいくら? 損しない乗り換えを考える
- 第218回 無料で使えなくなった今だから、楽天モバイルをメイン回線として使う
- 第217回 ドコモの3G機はまだ使えるのか? 3Gケータイ+格安SIMの組み合わせで試した
- 第216回 最近の各社のSIMの速度はどうなっているのか?
- この連載の一覧へ