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スピーディー末岡のドライビングプレジャー! 第5回

MSXじゃない! 国産スーパーカー「NSX」がスゴすぎて溜息しか出ない

2017年02月11日 15時00分更新

文● スピーディー末岡/ASCII 車両協力●本田技研工業

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憧れは衰えず! やっぱりカッコイイ「NSX」

 昨年の11月に箱根での「新型NSX試乗会」にお呼ばれして、筆者はすでに乗っている (関連記事)。しかし、つばさ嬢との連載で取り上げないわけにはいかないクルマなので、試乗会当日に広報さんにNSXを貸してくれと頼むと「最短で1月ですね……」とのこと。なんてことでしょう。広報車すら約2ヵ月待ちとは。恐るべしNSX!

 そんなわけで1月末にようやく借りることができた新型NSX。つばさによる動画レビューがのちほど掲載するとして、まずは筆者による街乗りレビューをお届けしよう。ただ残念なことに今回の貸出期間に雪が降り、1日無駄になってしまった……。なお、街乗りは東京都内。主に編集部のある飯田橋付近から杉並区あたりまで。また高速道路は首都高を走った。

KADOKAWAのエントランスや駐車場で、止まっているだけなのに存在感を放ちまくりのNSX。近所の大学生までが写真を撮りに来ていた

 車名の由来はNew Sports eXperience、新しいスーパースポーツ体験から来ている。NAエンジンだった先代とは異なり、V6 3.5リッター ツインターボエンジンをミッドシップに搭載。さらに前輪2つ、後輪にひとつ、モーターを積んでいる。駆動方式は四輪駆動になった。モーターアシストを使ったハイブリッド四駆というのが新型NSXの最大の特徴。旧NSXとは完全に別モノのクルマになったと言っていい。

 スペックはエンジンの最高出力が581馬力(6500~7500rpm)、最大トルクは56.1kgm(2000~6000rpm)。トランスミッションはなんと9速のDCT(デュアルクラッチ)でAT免許でも運転できる。ボディーサイズは全長4490×全幅1940×高1215mmで、全体的に先代よりやや大きくなったがより低重心のレイアウトになった。車両重量は1780kgと、モーターを3基積んでいるだけあって重い(初代は1350kg)。価格は2370万円(税込)で、今回お借りしたクルマのカラーは、カジノホワイト・パールだった(箱根で乗ったのはバレンシアレッド・パール)。企画が日本のホンダ、製造がアメリカのホンダなので、日米合作と言える。なお、日本での納車開始は2月末から。もう間もなくだ!

車名の由来は「New Sports eXperience」からとのこと

モーターが発熱するため、エアフローも徹底的に考え抜かれている

高出力だけど、低重心&コンパクトを実現したニューエンジン

ブレーキは回生機構もあるので、最初は「プリウスみたい」と思ってしまった。慣れるまで時間がかかる

後述する「オン・ザ・レール感」の源がコレ

アメリカに専用工場を設立した。アメリカで生産され日本に輸入されてくる

 最初に驚かされたのが、クルマを借りる際に注意事項が書かれた紙を渡されたこと。よく読んでみると、「車高が低いのとフロントオーバーハングが意外とあるので急な坂道に注意」と書いてある。そして「デフューザーの関係で、駐車場などで輪留めが使えません」とのこと。あとはフラップ式のコインパーキングは使うなとかいろいろと明記されていた。まあ、今回の試乗は急坂があるようなところはいかないし、と思ってホンダの駐車場を出ようとすると……なんと地上に出るルートが急激かつキツイカーブになっており、地上の道路に出るまでにドッと汗をかいてしまった。

フロントバンバー周辺。急な坂道では擦ってしまいそうだ

リアのデフューザーがあるので、輪留めにくっつけにくい

筆者のドライバー視点。トラックと並ぶとその低さがわかる

サイドミラーはかなり大きい。視認性はいいが、すり抜けてくるバイクや自転車、または電柱などにぶつけそうで怖い

 一般道に出たあとは快適そのもの。走り出しや低速時はモーターで動くので静かだし、加速も力強い。NSXも走行モードが「QUIET」「SPORT」「SPORT+」「Track」の4つが用意されており、ジョグダイヤルで停止中でも走行中でも変更が可能。QUIETは一般道を走行するためのモードで、街中や高速道路を走るのであればこれで十分。SPORTはエンジンの回転数をある程度まで引っ張ってくれて、一般道でもサーキット感覚が味わえる。SPORT+はサーキット向けで駆動系から足回り、エンジンの特製がガラリと走りに振られる。明らかにエキゾースト音が変わり、足回りもガチガチ。アイドリングストップもしない。排気音も大きくなり、エンジン回転数はかなり上まで回してからシフトアップするなど、とてもじゃないが一般道を走るにはオーバースペックなモードだ。当然燃費も悪くなる。

このボタンでエンジン始動! ポチっとな!

ジョグダイヤルで走行モードを切り替える

QUIETモード。モーターのみで走ると静かすぎて周りに気付かれない

SPORTモード。運転が下手でもNSXの楽しさを実感できる

SPORT+モード。ある程度、自動車の挙動を知っている人向けだが、それでも電子制御がなんとかしてくれる

Trackモード。上級者以外触れないほうがいい。サーキット経験者向け

 最後のTrackモードのみ、普通には選択できない仕様になっている。SPORT+からさらに4秒間右に固定することでモードに入れるのだが、ホンダの広報からも「このモードはサーキット以外で推奨していません」と言われたほど、一般道では危険なモードだ。このモードのみ、ローンチコントロールが働くが、この企画ではまったく必要がない。ただ、クルマ好きとしてはやっぱり気になるので、高速道路でTrackモードにしたが、嫌な汗がドッと出てきたので、すぐにほかのモードに変えてしまった。具体的に何がどうとは言えないが「これ以上踏んだら死ぬかも」という第六感が働いたのである。筆者は過去2回、クルマを廃車にするほどのクラッシュを経験しているので、心のブレーキは強く効くようになっている。

今回借りた車はインテリアが赤と黒でレーシーな雰囲気だった

ナビをココに表示できるのはとても便利。視点の移動も少ないので安全だ

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