快適動画視聴を7万円以下で実現!
「Bristol Ridge」の開発コードで知られるAMDの第7世代APUは、高性能な内蔵GPUを搭載した最新プロセッサーだ。DirectX12やVulkanといった最新APIをサポートし、軽めのゲームがプレイでき、ゲーム中の最大フレームレートを設定することで消費電力を抑え、自動的に動画の映像品質を向上させるなど、ふだん使いのみならず、ゲームプレイ、動画視聴をコスパを抑えながら行なえる。今回は国内で購入可能な第7世代APU搭載PCをまとめてみた。
【ドスパラ】
ドスパラは第7世代ローエンドモデルであるA6-9500から最上位のA12-9800までのPCをラインアップ。PCケースの形状、APU以外のパーツ構成により価格は上下するが、A6-9500を搭載する「Lightning BM」は8GBメモリー(DDR4 PC19200)、1TBの大容量HDD、DVDスーパーマルチを備え税別4万9980円と手ごろな価格だ。一部、Richland世代のA4-7300搭載PC(Regulus AM)などが税別2万9980円で残っているが、やはり下位モデルなので機能や性能はその分落ちるのは仕方ないところだろう。
一方、A12-9800を備えメモリー8GB(DDR4 PC19200)、250GB SSDを搭載する「GALLERIA-A BS」は、税別6万7980円と「Lightning BM」よりも1万5000円以上高くなるが、その分3D描画性能が高く、高解像度の設定にしなければ、十分PCゲームが遊べる性能を発揮するはずだ。7~8万円以下のPCで、PCゲームや動画編集など、いろいろ行ないたいと思っている人にはオススメだ。
【ユニットコム】
ユニットコムは同社が運営するパソコン工房にて、A8-9600とA12-9800を備えたPCを販売する。A8-9600を備えるPCは3000円ほどの差でストレージがHDDからSSDに変わるので、240GB SSDを備える「Stl-M03A-A8-EZS」を選んでおきたい。
APU A12-9800を備えるPCはストレージ、メモリーの差で8000円ほどの差が生まれるが、PCゲームを遊ぶことを視野にいれているなら、240GB SSDに1TB HDDまで備え、8GBメモリー(DDR4 PC17000)、DVDスーパーマルチを搭載した「Stl-M03A-A12-FZR」(税別6万7980円)がベストな選択肢だ。
【TSUKUMO】
TSUKUMOはA10-9700とA12-9800を搭載した2機種を販売。A12-9800を備えた「AeroStream RM5A-C81/T」は、ストレージが128GB SSD+1TB HDD、8GBメモリー(DDR4 PC19200)を搭載。ややSSDの容量が少ないものの、その分税別6万2800円と少しばかり安価だ。さらに、幅98ミリの薄型筐体を採用した「AeroSlim」シリーズではA6-9500、A10-9700、A12-9800を採用した3機種が販売されている。薄型ながら3画面出力にも対応。あとでパーツの追加を考えず、より省スペースで使いたい人にはオススメだ。
A10-9700を採用する「AeroStream RM5A-B81/T」は、税別5万5800円。8GBメモリー(DDR4 PC19200)、1TB HDDを備える。
第7世代APUのメリットとは?
第7世代APUは通常24fpsのBlu-ray作品の動画のコマ間を補完して60fpsの滑らかな表示とする「Fluid Motion」に対応する。上記3メーカーの基本構成はDVDスーパーマルチだが、BTOメニューで7~8000円ほどの追加で、Blu-rayドライブが選択できる。
Fluid Motionを利用したい場合は、Blu-rayドライブを選択し、別途Fluid Motionの再生に対応するCyberLinkの「PowerDVD」が必要。また、一部メーカーではWindows 10 Anniversary Updateとの不具合で動作しないとの情報もあるので、「Fluid Motion」目当てで購入する際は各メーカーに事前確認をしておくと安心だ。
第7世代APU搭載PCは最上位のA12-9800を搭載しても6万円台とコスパが良く、それでいながら高い内蔵GPUで、ふだん使いで困らない性能が魅力。数年前のインテルCPU搭載機を使っている人なら、価格を抑えながらオフィスや画像編集ソフトの起動、編集作業すらも快適化するという。
ゲームは「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド」などの、高い描画性能を必要とするタイトルの場合は、フルHDだと厳しいが、1280×720ドットの標準的な品質では「とても快適」(参考記事)な評価のため、ふつうにプレイするだけなら問題なさそうだ。
そのため、DMM GAMESが配信するCygamesの「Shadowverse」や「ラグナストライクエンジェルズ」のようなクライアントゲームの中でも軽めなタイトル、またはブラウザーゲームなどは快適に遊べる。本格的なFPSなどの重量級ゲームを遅延なくプレイしたいというような人でもない限りは、APU搭載PCを購入して、物足りなくなったら、RADEONを追加するといった買い方もアリだろう。
また、第7世代APUではディスプレーとの同期をスムーズに行なうことで、ティアリングなどを抑える「FreeSync」が利用できる。FreeSync対応の液晶は27インチ以上で2万円台、もっとサイズが小型なモノなら1万円台と安価なのが魅力。ゲームが非常に快適になるので、対応製品を一緒に購入するのもいいだろう。
加えて、年末から年始にかけてドスパラ、ユニットコム系列、TSUKUMOによる第7世代APU搭載PCを購入するとSteamウォレットコード(最大2000円)がプレゼントされるキャンペーンが行なわれる。すでに、12月26日よりTSUKUMOではキャンペーンが開催中。ドスパラ、ユニットコム系列店舗では近日キャンペーンが実施される予定。
●ドスパラキャンペーンページ(http://www.dospara.co.jp/5info/cts_amd_pc)
●ユニットコムキャンペーンページ(https://www.pc-koubou.jp/pc/amd_7th_apu.php)
※ドスパラはリンク先が近日中にアップデート予定。ユニットコムは明日12月28日午後以降(時間は未定)に上記キャンペーンページがオープン予定。
第7世代APU搭載PCは高性能な内蔵GPUを搭載しながら、最も高くても7万円以下とコスパに優れる。4Kの高解像度でPCゲームや映像編集を行なうような、非常に重い作業を行なうことがない限りは、十分な性能を備えている。そのため、予算を抑えてPCを購入したいという人は、購入を検討してみてもいいだろう。
(提供:AMD)