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ソニーの「α99Ⅱ」と「SAL70200G2」でレースクイーン撮影会に参加した

2016年12月17日 12時00分更新

文● 林 佑樹

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ソニーのαシリーズに久々のフラッグシップ
「α99II」と「SAL70200G」で撮影会に挑む

 12月初旬、グッドスマイルレーシングの広報でもあるスエミィーことスピーディー末岡から「今年もRQ撮影会きてね! 機材は用意しておくから!!」との連絡があり、「レーシングミクサポーターズフォトセッション」の東京会場(第3部)に参加した。3年連続のような気もするのだが、ともあれ手ぶらでスタジオに到着したところ、渡されたものはソニーの一眼レフカメラ「α99II」と同じソニー製のレンズ「SAL70200G2」だった。というわけで、今回はα99IIとSAL70200Gの軽いインプレションを交えつつ、RQのみなさんを見ていこう。

レースクイーン、レーシングミクサポーターズのみなさま。スタジオと衣装からもわかるように、ダイナミックレンジがとんでもない勢いだった

「α99Ⅱ ILCA-99M2」。約4240万画素、光学ローパスレスフィルター仕様、光学式5軸ボディー内手ブレ補正、専用位相差79点、像面位相差399点、約12コマ/sのAF・AE追従高速連写など、フルサイズのAマウント機としては、4年ぶりの新作にふさわしいスペック山盛り。価格はソニーストアで約38万8880円(税別)

レンズは「SONY 70-200mm F2.8 G SSM II SAL70200G2」。白くて高いヤツ。キモいくらい解像するため、1度でも触れると欲しくて苦しくなる。価格はソニーストアで31万1238円(税別)。本体とセットで総額70万円オーバー!

スティックと検索性の悪さ以外はすこぶるいい

 シャッターストロークは短く、シャッターラグも低減されており、またEVFの遅延も少なくなっている。動体やポートレートを中心に撮影するというのであれば、発色良好なEVFの良さも含めて、α99、もしくはα77Ⅱからの買い換えの大きな要因になるだろう。

上部レイアウト。液晶はもう不要だと思うのだが。EVFがある時点で見ることはなかった。逆に液晶の部分にカスタム用のボタンが欲しい

右側にボタンを集中させているが、メニューだけは左側である

プレビューモニターはグリグリと動くため、苦しい体勢での撮影に有効

側面インターフェース。microUSB経由での充電には非対応

 気になった部分はスティック。個体差もあるようだが、スティックの反応が際立って鈍く、ファンクションから機能選択する場合やフレキシブルスポット使用時に強いストレスを感じた。設定項目移動をスティックで実行しようとした場合も同様だ。店頭展示品でのチェックでもスティックが反応しない個体があったので、そもそもスティックの作り自体が甘いのかもしれない。

 ソニープロイメージングサポート側でも既知とのことで、ソニー側の対応を期待したい。ファームウェアの反応がもたつくことがあり、こちらは不意打ちのようにやってきたので、難儀するシーンもあった(フレキシブルスポットの点数を減らすと軽くなったので、そのあたりが負荷の原因だとは思うが)。

 そのほか、メニュー項目数が増えたことで詰めた設定がやりやすくなったことは確かだが、検索性は致命的に悪い。よく使う機能だけ1~2ページ目にもってこれるような作りを希望する。

EVFをのぞき込んだまま、部分的な設定変更がお手軽にできるファンクションだが、スティックの状態が悪く、今回は使用せず

メニューの検索性は相変わらず悪い

 というわけで、ダメすぎるスティックとなるべく関わりたくない設定のために活用したのがボタンカスタマイズだ。フロントマルチコントローラーをはじめとして、ボタンの大半である13ボタンがカスタムの対象になっている。割り振れる機能は65項目と撮影に関わるものがほぼ揃っているため、自分に合わせてカスタムしていくほど、他人が使いにくいカメラになっていく。この点、α7シリーズ以降で顕著だが、個人的にはいいぞもっとやれだ。

カスタムできるボタン

C2ボタンの位置も好感触。親指で押しやすい

 α7RⅡとの比較になるが、向上していると感じたのはホワイトバランスと測光、DROだ。ホワイトバランスはとくに良くなっており、光源的な問題からくる色被りは仕方ないとして、手動ですることがかなり減った。雰囲気重点やホワイト優先といった項目も追加されており、ホワイト優先は店頭で試してみると気に入るハズだ。

 測光は画面全体平均とハイライト重点のふたつで、今回のように白色が多い状況であれば、白飛びを抑えた値を出してくれるハイライト重点が効果的だ。画面全体平均はスマホで採用している端末がいくつかあるが、画面全体の平均を値として採用するというもの。

Pモードで撮影したもの(写真は原寸大)。左はハイライト重点、右はマルチ測光。使用感としては、スポットを選択し、白飛びしないように反射率の良さそうなところでロックするといった手間が減っている。モデルは荒井つかささん

 DROについてはLv1~Lv2の違和感がほとんどなくなっており、さっさとJPEGで納品しないといけないときに活用できそうだった。こちらは暗めの場所でとくに重宝するだろう。これまでオフがデフォルトだったのであれば、試してほしい。下記サンプルカットのモデルは黒田みこさん(@miko_prpr)。

1/40、F4、ISO3200、AWB、DRO LV2で撮影したもの。ほどよく持ち上げてくれる感じで扱いやすくなった

SAL70200G2の描写は、気持ちよくキモい。左はリサイズしたものだが、右はリサイズ前のデータからの等倍データになる

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