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Webカメラやルーターを守る新機能、プライバシー保護製品同梱のプレミアム版も

ランサムウェア検知強化、キヤノンITSが「ESET v10」発表

2016年11月22日 06時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は11月21日、個人/SOHO向けエンドポイントセキュリティ製品「ESET セキュリティ ソフトウェア シリーズ」の最新版(バージョン10)を発表した。ランサムウェア対策機能、Webカメラや家庭用ルーターなどの保護機能を新たに追加している。12月8日より国内販売を開始。

(左から)キヤノンITS マルウェアラボ推進課の石川堤一氏、ESET ASIA セールス/マーケティング ディレクターのパーヴィンダー・ワリア(Parvinder Walia)氏、キヤノンITS プロダクト企画センターの山本昇氏

 ESETは1987年にスロバキアで創業したセキュリティベンダーで、現在は各国/地域のパートナー経由で180カ国に製品販売を展開、日本ではキヤノンITSが国内総販売代理店を務めている。

 ESETのエンドポイントセキュリティ製品は、ヒューリスティック技術を核とした軽量で負荷の少ない処理、プロアクティブな検知能力、高いユーザビリティを特徴として掲げており、現在は世界でおよそ1億台のエンドポイントを保護している。SE Labs、AV Comparatives、Virus Bulletin(VB100)といった、著名なセキュリティ製品アワードも継続的に受賞している。

 今回バージョン10が発売されるのは、個人向け製品の「ESET ファミリー セキュリティ」「ESET パーソナル セキュリティ」と、SOHO向けクライアント専用製品の「ESET オフィス セキュリティ」「ESET NOD32 アンチウイルス」の、各Windows版。

 新機能の「ランサムウェア保護機能」では、メモリ内で発症したランサムウェアの特徴的なふるまいを検知し、駆除する。さらに、メールの添付ファイルに危険性の高いJavaScriptやPowerShellのコードが含まれる場合に駆除する「スクリプトベース攻撃保護機能」も新たに加わった。

従来から備える各種マルウェア検知機能に加えて、ランサムウェア特有のふるまいを検知する機能、メール添付ファイルの危険なスクリプトを駆除する機能を新たに追加した

 また、ホームネットワークをスキャンし、検出した家庭用ルーターのパスワード脆弱性チェックや既知の脆弱性をチェックする機能、Wi-Fiに不正なデバイスが接続されていないかをチェックする機能なども備える。また、Webカメラへのアクセス権限を指定したアプリケーションだけに制限する機能も追加されている。

 さらに、バージョン10から製品ラインアップに追加された「ESET Smart Security Premium」では、大切なデータを暗号化仮想ドライブや暗号化USBメモリに保存できる「ESET Secure Data」、アプリやWebサイトのパスワードを暗号化したうえで一元管理する「ESET Password Manager」も同梱されている。

Windows版3製品の機能比較。Premiumは新製品

 キヤノンITS プロダクト企画センターの山本昇氏は、国内におけるESET製品の売上げ推移を示し、2016年は対前年比で12%成長になる見込みだと説明。BCNによる量販店系の販売シェアでは15%強となっており、「これからバージョン10で、さらに多くの顧客を獲得できるよう尽力していく」と語った。

 また、キヤノンITS マルウェアラボ推進課の石川堤一氏は、国内ESET製品による今年第3四半期(7~9月期)のマルウェア検出数が前四半期比で「80%以上の伸び」と急増したことを明らかにした。この時期、日本をターゲットとしたマルウェア添付によるメール攻撃が多発し、その勢いは現在もまだ衰えていないという。

 さらに、最近ではJavaScriptで書かれたダウンローダー(実行するとマルウェア本体をダウンロードする不正プログラム)が検知されたマルウェアの大半を占めていること、ランサムウェアだけでなく情報詐取マルウェア(キーロガー)も日本をターゲットにし始めていること、管理のなされていないIoTデバイスが狙われていることなどを示し、こうした背景から、今回のバージョン10新機能が追加されたことを説明した。