アバターのカスタマイズも楽しい「Zwift」
「Zwift」を始めるには、最低限、屋内トレーニング用機器(インドアトレーナー)とロードバイクなどの実車、および一定水準以上のスペックを備えたPCが必要。さらにパワーメーターや、スピード・ケイデンスセンサー、心拍計などがあれば、より多くの機能を活用することができる。今回は2チームに分かれ制限時間内に走った距離を競い合うのが目的なので、インドアトレーナーとロードバイク、PCというシンプルな構成で2セット用意した。
そのうち、インドアトレーナーは、後輪を外すダイレクトドライブタイプをチョイス。Zwiftの画面に応じて負荷が自動で変動するモデルだ。Bluetoothに対応しているため、別途ワイヤレス通信機器を用意しなくても一般的なPCやスマートフォンと手軽に連携できる。
公式推奨PC、「ALIENWARE AURORA」最上位モデルを用意
PCは、ALIENWAREのゲーム向けミッドタワー「ALIENWARE AURORA」の最上位モデルを選択。CPUにインテルのCore i7-6700、グラフィックスにGeForce GTX 1070を採用した製品で、話題のVRに対応できるパフォーマンスの高さが大きな特徴になっている。「Zwift」はオンラインで世界中のユーザーと一緒に走れるのが魅力のひとつだが、そのユーザーが多ければ多いほどPCには大きな負荷がかかるので(グループライドやレースなどでは100人を超えるユーザーと一緒に走ることも)、快適にプレーするにはできるだけ高いCPU性能とグラフィックス性能を持つマシンを用意したいところ。その点、「Zwift」の公式推奨PCになっている「ALIENWARE」ファミリーなら安心だ。
機材を準備した後、次は「Zwift」の設定に移る。今回は各チームのメンバーの体格を考慮してアバターの身長や体重をカスタマイズした。ちなみに、アバターは肌の色やサングラス、ヘアスタイル、ヘルメットなどの小物類も設定できる(レベル上げを頑張れば設定できるアイテムも増える)。プロモーションコードを使えば、パートナー企業とのコラボアイテムを入手することも可能だ。たとえば、PCのキーボードで『P』を押して入力欄に『GOALIENWARE』と入れるとALIENWAREジャージをゲットできる。今回は両チームともアバターにALIENWAREジャージを着せたが、着せ替え人形みたいでこれだけでもかなり楽しい!
準備が整ったところで、さっそく対戦開始! といきたいところだが、ここでひとつ問題が。実は、ASCIIチームの3人はいずれも「Zwift」未経験。インドアトレーナーを使うこと自体初めてというメンバーもいる。一方、Zwift Japan+ALIENWAREチームは全員「Zwift」を知り尽くしたベテランライダーばかり。そこで、ハンディを埋めるためメンバーが順番で「Zwift」を体験してみることに。
といっても、プレー方法はあっけないくらい簡単。自転車に乗ってペダルを踏むだけ。ペダルの回転に合わせて画面内のアバターのスピードも変化し、周囲の景色も変わっていく。まるで屋外で走っているかのようなリアルさ。ASCIIチームのメンバーたちは、しきりに「おーっ!」と感嘆の声をあげ、楽しそうに自転車をこいでいた。
コース内に三輪車が! 一体なぜ!?
ASCIIチームがウォーミングアップしている最中、画面内になぜか三輪車で走るアバターが出現! 対戦中も時々三輪車を見ることがあった。実はこれ、ちょうどその時「Zwift」内で開催されていた「ミッション」と呼ばれる目標達成イベントの参加者の姿。設定された目標は「Z-ホイーラー(三輪車)に乗って100kmのセンチュリーライドをする」というもので、それをクリアするとカリフォルニア州ロングビーチにあるZwiftヘッドクォーターへの旅が当たる抽選に応募でき、同時に100人の恵まれない子どもたちにビッグホイール(子供用3輪車)が寄付されるとのこと。「Zwift」では定期的にこうしたイベントが開催されているそうなので、気軽にトライしてみてほしい。