“見せる”ために机の上に置きたくなるデザイン
「HP Pavilion Wave 600」シリーズは、ディスプレイが外付けになる、いわゆるセパレートタイプのデスクトップPCだ。しかし、その筐体は従来のデスクトップPCとは一線を画するデザインになっており、パッと見はPCというよりも高級オーディオ機器に近い。特にその形状は印象的で、角に丸みのついた三角柱になっている(日本HPでは「トライアングラーフォーム」と呼んでいる)。また、外装にファブリック素材が採用されており、プラスチックや金属とはひと味違う存在感を放っている。
筐体のサイズは、約幅174×奥行き169×高さ259mmとなっており、デスクトップPCとしてはかなりコンパクトだ。しかも独特な三角柱の形状のため、数値からイメージするよりもずっと省スペースで、机のコーナーのようなちょっとした隙間などにも設置しやすい。
ちなみに設置時は、三角柱の側面のひとつが本体のフロントに、三角柱の角が本体背面になる。そのため、本体奥側は四角いPCに比べて場所の余裕が生まれやすく、有線接続の周辺機器の取り回しもよい。特に小さめの周辺機器は本体の影になる場所に隠れるように置いておけるので机周りがスッキリする。
また背面にはメモリーカードスロット、USB 3.1 Type-C端子、USB 3.0端子×2、LAN、DisplayPort端子、HDMI端子が、本体前面にはヘッドホン出力・マイク入力兼用端子とUSB 3.0端子が装備されており、コンパクトな本体にもかかわらずインターフェースは充実している。
外装のファブリック素材は、黒白のツイード風で手触りがよく、非常に高級感のある仕上がりになっている。布なのでプラスチックや金属などと違ってホコリや指紋が目立たないのも好印象だ。織り目を見ると密度があって耐久性はかなり高そうなので、長期にわたって安心して使用できそう。何より、書斎やリビングなど、どの部屋に置いても周囲のインテリアにしっくり溶け込み、違和感を覚えないのがうれしい。