Kレーションの木箱がほしい
10月末に陸上自衛隊第1空挺団の陸曹長が戦闘糧食をネットオークションで売却したとして懲戒免職処分を受けました。ニュースでは「軍事マニアの間ではミリメシと呼ばれる」というような説明が多かったのですが、ワタシ的にはミリメシはマニアというよりはむしろ一般的な呼び方な気がします。
一般の人向けに作られた本などで、わかりやすい名前としてミリタリー飯――略してミリメシという名称をつけたんじゃないかなと。違うかもしれないですけど。
第24回で米軍のミリメシであるMREを紹介しましたが、いま読み返してみたら、一度もミリメシという呼び名を使っていませんでした。「レーションといったほうがなじみがあるかも」とか書いちゃう始末。自分の中ではレーションっていう呼び方が定着している感じです。
このレーションというのは1日ぶんの食料という意味で、現在の米軍のレーションはMEAL, READY-EAT、略してMRE。主食やパン、デザートなどがレトルトパックになって入っています。
MREが採用されたのは1980年代で、その前はベトナム戦争中に使われたMEAL, COMBAT INDIVIDUAL、略してMCIレーション。MREはレトルトですが、MCIレーションは缶詰でした。
そしてこのMCIレーションの元になったは、第二次世界大戦時に開発されたCレーション。CはCOMBATやCANのCではありません。当時はAからDまであって、Aは基地などで食べる食事、Bはフィールドキッチンで調理されて配給される温かい食べ物、そしてCは温食を期待できない状況で食べるための携帯用食料、Dは高カロリーで携帯しやすい非常食となっていました。
ほかに元々空挺部隊用に開発され、のちに一般兵にも配給されたKレーションがあります。朝食・昼食・夕食の各ユニットがあって、紙製の箱に1食ぶんが入っていました。中身は肉料理やビスケット、ジュース、チョコレートバー、コーヒー、ガム、タバコ、マッチなど。朝鮮戦争のころには廃止されてしまいましたが、内容物は現在のMREに通じるものがあります。
Kレーションは、3種類が12個ずつ、合計36個が1カートンとして木箱に入れられて運ばれました。第2次世界大戦のころの米軍では12名で1分隊なので、ちょうど1分隊の1日ぶんの食料がパッキングされていることになります。
その木箱がなかなかいい感じなので、ちょっと作ってみました。
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