ノートは液晶ディスプレーの大きさによって分類されることが多いが、今もっとも人気が高く多くのユーザーに使われているのが15.6型の「スタンダードノート」と呼ばれるタイプだ。画面が大きくそれなりにパワフルである点が人気の理由だが、その反面、サイズが大きくて持ち歩きにくいというデメリットもある。特に外出先でのモバイル利用を考えている方なら、15.6型ノートは真っ先に候補から外すということもあるのではないだろうか。
一般的にいえば、確かに15.6型ノートはデカイ。標準的なモデルならフットプリント(接地面積)はB4サイズ(364×257mm)よりもひと回り大きく、高さも25mm前後だ。日本のビジネスパーソンはコンパクト&スリムな13.3~14型ノートを好む傾向にあるとされるが、これはモバイル利用や取り回しやすさを重視するため。その点において、15.6型は不利である。またデザイン面でも無骨になりがちだ。
しかし、既存モデルよりもはるかに小さくて薄い15.6型ノートがあるとしたらどうだろうか。しかもデザイン性にも優れ、高い堅牢性とパワフルな性能を併せ持つモデルがあるとしたら。それが、今回紹介するデルの15.6型ノート「XPS 15 プラチナ・4Kディスプレイ・タッチパネル」だ。
今回はこの「XPS 15 プラチナ・4Kディスプレイ・タッチパネル」について、本体の小ささや各部の使い勝手をレビューする。
主なスペック | ||
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製品名 | XPS 15 プラチナ・4Kディスプレイ・タッチパネル | XPS 15 プラチナ |
直販価格(税別) | 23万9980円(2016年10月21日現在) | 17万9980円(2016年10月21日現在) |
本体素材 | 外部シャーシ:CNC削り出しアルミ加工、パームレスト部:カーボンファイバー | |
本体色 | シルバー | |
CPU | Intel Core i7-6700HQ(2.6GHz) | |
メインメモリー(最大) | 16GB(最大32GB) DDR4-2133 | 8GB(最大32GB) DDR4-2133 |
ディスプレー(最大解像度) | 15.6型 4K Ultra HD(3840×2160ドット)、タッチ、Corning Gorilla Glass NBT | 15.6型 フルHD(1920×1080ドット) |
グラフィックス機能 | NVIDIA GeForce GTX 960M(2GB) | |
ストレージ | 512GB PCIe SSD | 256GB PCIe SSD |
光学式ドライブ | — | |
LAN機能 | 無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac、2×2) | |
インターフェース | HDMI端子、USB 3.0端子×2、USB 3.1 Type-C(Thunderbolt 3対応)端子、Bluetooth 4.1 | |
メディアカードリーダー | microSD/SDHC/SDXC対応 | |
カメラ | 720p webカメラ | |
サウンド機能 | ステレオスピーカー、ヘッドセット端子 | |
本体サイズ | 約幅357×奥行き235×高さ17(最薄部11)mm | |
重量 | 約2kg | 約1.78kg |
OS | Windows 10 Home(64bit) | |
オフィス | なし/Microsoft Office Professional Premium/Home & Business Premium/Personal Premium |
15.6型でも14型程度のコンパクトなボディ
「XPS 15 プラチナ・4Kディスプレイ・タッチパネル」のフットプリントは幅357×奥行き235mmだ。サイズだけ見てもピンとこない人のために、同じデルの15.6型ノート「Inspiron 15 3000シリーズ」と比べた写真をご覧いただきたい。標準的な15.6型よりも、かなり小さいことがわかるはずだ。サイズ的には14型とほぼ同じといっていい。
小ささの秘密は、ベゼル幅がわずか5.7mmの「フレームレスディスプレイ」を採用している点にある。一般的なノートでは10~15mm前後のベゼル幅が確保されていることを考えれば、いかに「XPS 15 プラチナ・4Kディスプレイ・タッチパネル」のベゼル幅が狭いかおわかりいただけるだろう。狭額デザインは本体サイズを小型化するだけでなく、見た目がスッキリするというメリットもある。
重量は2kgで、モバイル向けとしては重い。しかしこれは、本体に質感と剛性に優れる削り出しのアルミ素材を利用しているためだ。とはいうものの、そもそも標準的な15.6型ノートは2kgを超えることが少なくないので、同クラスのなかではかなり軽い部類に入る。