日本マイクロソフトとSBクリエイティブ、および資生堂が、店頭で手にした商品情報をタイムリーに提供し、なおかつ顧客の棚前行動も把握・分析するIoTソリューションの実証実験を行う。
実証実験では、SBクリエイティブが提供する「インテリジェント・ラベル」とPepperを連携させる。インテリジェント・ラベルは、店舗の商品棚にマイクロデジタルパネルを取り付け、インターネット経由でそれぞれの商品情報をタイムリーに発信するとともに、モーションセンサー「Kinect for Windows」を連携させることで、顧客の棚前行動も把握・分析できるというもの。今回は上記機能に加え、Pepperと連携させることで多言語でのサービス展開も可能にする。
実際には、顧客が近づくと、インテリジェント・ラベルのモーションセンサーによって検知し、Pepperによる顧客対応が開始される。その際、顧客の発話言語をPepperが判別し、インターネット経由で「Microsoft Azure」上に情報を送り、インテリジェント・ラベルに表示されるコンテンツとPepperの言語を自動で切り替えるという。対応言語は日本語、英語、中国語。
モーションセンサーは顧客が接近したことだけでなく、顧客がどの商品を手に取ったかまで分かるため、その情報をMicrosoft Azureに送ってデータ分析したり、マイクロソフトのAI技術である「Microsoft Cognitive Services」や「Azure Machine Learning」を活用し、Pepperと共有される。Pepperはその商品情報を顧客に伝え、商品の理解と購入の後押しを行う。
さらにAI機能を強化することで、これら一連の対応を通して得た顧客属性、行動パターン、感情などに基づき、どのような顧客対応が購買行動につながるのか、理解することも可能になるという。
第1号として、サンドラッグ池袋東口駅前店にて実証実験を行う。