コストパフォーマンス抜群、東芝ノートの性能を計測
9万7000円のi7 / GeForce GTX搭載ノート、「dynabook AZ55/A」をベンチマークで性能確認
2016年10月13日 10時00分更新
まずはゲーム系ベンチマークソフトでチェック
今回使用したソフトは、「ドラゴンズドグマ オンライン」のベンチマークソフト、「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク」「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト Ver.1.4k」の3本。それぞれを1280×720ドットのウインドウモードと、フルHD(1920×1080ドット)のフルスクリーンモードでテストを行なってみた。
解像度設定以外の設定は基本的にすべてデフォルトで、各種ベンチマークソフトはインストールしたままの状態から表示を1280×720ドットのウインドウモード、フルHD(1920×1080ドット)のフルスクリーンモードに切り替えてテストしただけだ。
フルスクリーンでのスコアが予想より伸びなかったものの、コマ落ちや処理落ちが起きるわけではないので、普通にプレイするのに支障はない。実際にいくつかのゲームをプレイしてみたが、画質設定を最高にしなければ快適に遊ぶことができる印象だ。
「PCMark」と「3DMark」でも測定
ついでといってはなんだが、ゲームのベンチだけではなく、PC用ベンチマークソフトでおなじみの「PCMark」と「3DMark」でも測定してみた。
3DMarkではスコア「355」と、一般的なノートPCと同レベルの結果だ。「3DMark」のテスト画面ではかなりカクカクしていてちょっと不安になるくらいだったが、結果もその通りな感じになっている。
PCMarkのスコアは「3311」でノートマシンとしては高い数値が得られた。
「dynabook AZ55/A 2016秋 Webモデル」のベンチマーク結果を総合すると、CPU性能的には結構良い感じで、GPU性能はモバイル向けのエントリーという位置付け通りという感じだろうか。実際に「dynabook AZ55/A 2016秋 Webモデル」を触っていると気になる点はいくつかあって、まずは起動時にもたつきを感じる。これは最近のノートPCの多くが起動ドライブにSSDを採用していることが多い一方、「dynabook AZ55/A 2016秋 Webモデル」では起動ドライブがHDDとなっていることが理由だ。
また、起動した後もデスクトップは早く表示されるが、エクスプローラーを開くなど、操作を受け付けてくれるまでに若干の待ち時間が生じるときがある。これは搭載メモリーが16GBなので単純にWindows 10が重く、また最近のSSD起動のPCが早いというだけかもしれない。試しにHDDの速度を計るベンチマークを試してみたところ、以下のような結果になった。
「dynabook AZ55/A 2016秋 Webモデル」が搭載しているストレージは、東芝製1TB HDD 「MQ01ABD100」で、HDDの速度としては一般的だ。これなら起動時に時間がかかってアプリが動き出してしまえば気にならなくなるのもなんとなく納得できる。
「dynabook AZ55/A 2016秋 Webモデル」は、できれば記録媒体にSSDが利用でき、搭載メモリーを増やせればかなり快適になるとは思う。購入時にSSDが選択できればとは思うものの、しかしそれでは本体価格が跳ね上がってしまい、コストパフォーマンスの良さが霞んでしまうので悩みどころだろう。
「dynabook AZ55/A 2016秋 Webモデル」の良さは、低価格でありながらも必要十分なことができる優れたコストパフォーマンスにあるからだ。