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東芝独自のBIOSを採用、メーカー無償保証は2年に

東芝がノートPC2016年秋モデル発表、ODM廃止し完全自社設計・製造に

2016年07月12日 12時00分更新

文● 八尋/ASCII.jp

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東芝クライアントソリューションがノートパソコンの2016年秋モデルを発表

 東芝クライアントソリューションは7月12日、ノートパソコンの2016年秋モデルを発表した。新たに追加したラインアップは、15.6型「dynabook T85/A」「dynabook T75/A」「dynabook T55/A」「dynabook T45/A」と、12.5型「dynabook RX82/A」の5機種。

ODMを廃止、設計・製造、品質検査などすべて自社で行なう
「dynabook Quality」をアピール

 東芝のパソコン事業は、東芝クライアントソリューションの発足により、新たなスタートを切る。同社は「dynabook Quality」というテーマを掲げ、「高品質」と「高性能」という“価値”を、コンシューマー向けに提供していくという。

 コンシューマー向けパソコンで今までと大きく異なるのが、設計・製造の部分。従来コンシューマー向けのパソコンの一部は、設計・製造をODMに委託していたが、今後はODMへの委託を廃止し、設計・製造、品質検査など、すべてを中国の杭州にある東芝情報機器杭州社で行なう。東芝情報機器杭州社は、設計部門と製造部門を同じ建屋に配置し、情報の共有や問題解決を連携して実施できる体勢を構築している。

 また、パソコンで使用している部品の工場は杭州近郊に集中しているため、地の利を生かした部品メーカーとの協業が可能だとしている。さらに、半導体製造で培ったプロセス技術を、電子回路基板の製造プロセスに適用。人材育成にも力を入れ、毎年開催される全東芝技能競技大会では、杭州工場の選手が1位、2位を独占するなど、より高品質な生産拠点を目指すとしている。

 そのほか、落下試験、衝撃試験、振動試験、X線分析などに加え、品質検査に3年分の経年変化を調査できる「HALT試験機」を採用。メーカー無償保証を2年に延長するなど、品質管理やサポートも徹底していくという。

新モデルのデザインのテーマは“人を想う 簡潔な美”

 2016年夏モデルの15.6型ノートパソコン4機種は、デザインを刷新。目に見えるものは操作に必要な物だけ配置する“人を想う 簡潔な美”をテーマとし、直線的でシンプルなデザインを目指したという。

 天板は、生成時の金型の中に転写フィルムを挟み込む成型同時加飾転写工法(IMR)を施している。これにより、傷がつきにくく、艶やかな質感を実現するという。ヒンジ部は、鏡面仕上げのヒンジカバーを採用する。

 キーボード部は、キーボードプレートと板金に突起を設けて支えるなどの工夫を施し、打鍵感と強度を両立。キーは、0.2mmのへこみを持たせて打鍵感を向上し、視認性のよいフォントをプリントすることで使いやすくしたという。また、テンキーはユーザーの声を反映し、誤打防止のために従来モデルよりサイズを大きくしている。

オンキヨー製ステレオスピーカーを内蔵

 オンキヨーが音質チューニングも実施したステレオスピーカーを内蔵。スピーカーユニットの設計や素材にもこだわり、低音域から高音域までダイナミックなサウンドを追求したという。リスニングポジションやイヤフォン/ヘッドフォン出力端子、DTS Studio Soundもオンキヨーがチューニングしている。

独自のBIOSを採用し、BIOSを直接改ざんするマルウェアもブロック

 BIOSは、同社独自のBIOSを採用。最大50桁のBIOSパスワードや、BIOS自身の改ざんチェック・検出機能、BIOSパスワードの独自格納機能などを搭載し、BIOSを直接改ざんするマルウェアもブロックするという。

dynabook T85/A

 dynabook T85/Aは、Core i7-6500U(2.5GHz)、16GBメモリー、1TB ハイブリッドHDDという構成だ。ディスプレーは15.6型で、解像度は1920×1080ドット。Blu-ray Discドライブを内蔵する。OSはWindows 10 Home(64bit)を採用している。価格は23万円台後半で、7月29日に販売開始予定。

dynabook T75/A

 dynabook T75/Aは、Core i7-6500U(2.5GHz)、8GBメモリー、1TB ハイブリッドHDDという構成だ。ディスプレーは15.6型で、解像度は1920×1080ドット。Blu-ray Discドライブを内蔵する。OSはWindows 10 Home(64bit)を採用している。価格は21万円台半ばで、7月15日に販売開始予定。

dynabook T55/A

 dynabook T55/Aは、Core i3-6100U(2.3GHz)、4GBメモリー、1TB HDDという構成だ。ディスプレーは15.6型で、解像度は1920×1080ドット。Blu-ray Discドライブを内蔵する。OSはWindows 10 Home(64bit)を採用している。価格は17万円台後半で、7月15日に販売開始予定。

 dynabook T45/Aは、Celeron 3855U(1.6GHz)、4GBメモリー、1TB HDDという構成だ。ディスプレーは15.6型で、解像度は1280×720ドット。DVDスーパーマルチドライブを内蔵する。OSはWindows 10 Home(64bit)を採用している。価格は14万円台半ばで、7月15日に販売開始予定。

15.6型ノートパソコン2016年秋モデルの主なスペック
機種名 dynabook T85/A dynabook T75/A dynabook T55/A dynabook T45/A
CPU Core i7-6500U(2.5GHz) Core i3-6100U(2.3GHz) Celeron 3855U(1.6GHz)
グラフィックス インテル HD グラフィックス 520 インテル HD グラフィックス 510
メモリー 16GB 8GB 4GB
ストレージ 1TB ハイブリッドHDD 1TB HDD
ディスプレー 15.6型(1920×1080ドット) 15.6型(1280×720ドット)
内蔵ドライブ Blu-ray Discドライブ DVDスーパーマルチドライブ
通信規格 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)、Bluetooth 4.0
主なインターフェース USB 3.0端子×2、USB 2.0端子×2、HDMI出力端子(4K出力対応)など
内蔵カメラ およそ92万画素ウェブカメラ
マウス ワイヤレスマウス(光学式、USB接続)
サイズ/重量 およそ幅379.0×奥行258.0×高さ23.7mm/約2.4kg
Office Office Home and Business Premium(2016)プラス Office 365 サービス
保証 2年
カラバリ プレシャスブラック/サテンゴールド リュクスホワイト/プレシャスブラック/サテンゴールド
内蔵センサー 指紋センサー、加速度センサー(HDDプロテクション) 加速度センサー(HDDプロテクション)
OS Windows 10 Home(64bit)

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