アニメにゲームにVR、用途やプレーしたいゲームでどちらにするか選ぼう!
高コスパでVRやゲームが快適! RX 480/GTX 1060搭載PCの魅力をチェック
2016年10月03日 11時00分更新
ゲームだけじゃなくアニメにも強いRadeon RX 480
まず、Radeon RX 480を搭載するLev-C017-LCi7-UZS。Radeon RX 480の詳細は、こちらの記事を参照してほしいのだが、私が感じたRadeon RX 480の魅力の1つとして、ゲームだけでなくアニメにも強いという点がある。それは、Radeon RX 480が「Fluid Motion」を搭載しているからだ。Fluid Motionの詳細はこちらの記事に書いているが、簡単に説明すると、アニメや映画の24pを60Hz駆動でも滑らかに表示するための技術だ。
Fluid Motionは、特にBlu-ray Disc版のアニメ作品で絶大な威力を発揮する。Lev-C017-LCi7-UZSはDVDスーパーマルチドライブを内蔵し、BTOカスタマイズの選択肢に内蔵用のBlu-ray Discドライブがないので、別途Blu-ray Discドライブと、Fluid Motionに対応するPowerDVDが必要になる。アニメもぬるぬるで楽しみたいという人は、Radeon RX 480搭載パソコンと、Fluid Motionを使用できる環境を整えることをオススメしたい。
また、ディスプレー用のインターフェースとして、4K/60HzやHDRに対応するHDMI 2.0b端子とDisplay Port 1.3をサポートするほか、DisplayPort 1.4にも対応している。DisplayPort 1.4により、Display Stream Compression」と呼ばれる非可逆圧縮モードを使用すれば8K/60Hzや10bit HDRの4K/120Hz表示が可能になり、未使用時でも10bit HDRの4K/60Hz表示が可能になった。
さすがに8K/60Hzというのは、自宅でゲームやアニメを楽しむ環境としては非現実的だが、将来を見据えるのであれば、10bit HDRの4k/60Hz表示などに対応しているのはうれしいポイントだ。
ゲームプレー時においても、Radeon RX 480には画面同期技術「FreeSync」を用意している。FreeSyncは、リフレッシュレート可変を可能にする仕組みをディスプレーに追加することで、ティアリングもスッタタリングもない、映像の見た目を滑らかにする技術だ。使用するにはFreeSync対応ディスプレーが必要で、パソコン工房のウェブ通販サイトでマシンを購入する場合は、オプションで追加することもできる。ぬるぬるとした映像でゲームを楽しみたいのであれば、ぜひディスプレーも手に入れてFreeSyncをオンにしてゲームをプレーしてほしい。
VRを快適に楽しめる機能も!
そのほか、Asynchronous ShadersはVRでも威力を発揮する。VR環境において遅延が発生したり90fps以下だったりすると酔ってしまうといわれているので、VRでは普通のゲームより描写が高速というのは重要なことだ。Radeonシリーズに採用されているGCNアーキテクチャーには「Asynclonous Compute Engine」という非同期演算エンジンが搭載されており、Asynchronous Shadersはこれを使用することでタスクの切り替えによるオーバーヘッドを減らし、処理の高速化を図っている。
さらに、VR向けAPI「Liquid VR」も用意している。Liquid VRは、左目と右目の映像をそれぞれ別のGPUが担当し描写することで、極力遅延を軽減しつつ画質を高める「Affinity Multi-GPU」や、OSを介さずVRアプリがHMDに直接映像を送る「Direct-to-Display」などの機能を搭載する。Radeon RX 480には、VRを快適に楽しむための機能を多数盛り込まれているので、Lev-C017-LCi7-UZSは自宅でVRコンテンツを体験したいという人にもオススメしたいマシンだ。
Radeon RX 480の性能をベンチマークでチェック
Radeon RX 480を搭載するLev-C017-LCi7-UZSは、実際どれくらいの性能があるのか、ベンチマークを計測してみた。
3DMarkでは、Fire Strikeが10547、Fire Strike Ultraが2787、Sky Diverが26733という結果だった。また、Direct X12に対応するTime Spyでは4080という結果だった。
ゲーム系のベンチマークでは、ドラゴンクエストX ベンチマークソフト Ver.1.4kが最高設定、1920×1080ドット、フルスクリーンという設定で19963(すごく快適)、ファイナルファンタジーXIV 蒼天のイシュガルド ベンチマークが最高品質、1920×1080ドット、DirectX 11という設定で10004(非常に快適)という結果に。バイオハザード6 ベンチマークは13636(RANK S)という結果になった。
ベンチマークを計測した結果、フルHD解像度であれば、ほとんどのゲームが快適にプレーできそうな数値となった。
また、VRの快適さを検証するSteamVR Performance Testでは、Average Qualityが6.8(High)、Frames Testedが8516、Frame Below 90 fpsが0(0%)、Frame CPU Boundが1(0%)という結果だった。90fpsを1度も下回らなかったほか、QualityのグラフもほぼHigh以下にならず安定していたので、快適なVR体験が見込めそうだ。