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レッツノート20周年だから、神戸工場を訪れた 第1回

レッツノート誕生からも20周年、野村選手の金メダル獲得からも20年!

20周年モデルは自分の手で作る「パナソニック工房2016」

2016年09月06日 09時00分更新

文● ASCII編集部

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野村さんもレッツノートの組み立てに挑戦!

 20周年を迎えたレッツノート。この節目を記念して様々な企画が進行中だ。

 そのひとつが、直販サイト“Panasonic Store”で販売された20周年記念モデル「レッツノート RZ5 ジェットブラック」。CPUにCore m7-6Y75 vPro(2コア/4スレッド、1.2GHz、最大3.1GHz)、16GBメモリー、512GB SSD、ドコモのLTE対応など、最高クラスの性能を備えている。まさに“全部入り”と言える充実スペックだ。

レッツノート RZ5 ジェットブラック。20周年限定モデルだ。

 さらに購入時に申し込んだ先着30名に対して、記念モデルの組み立てや工場見学ができるキャンペーンも実施していた。つまりレッツノートが生まれる神戸工場に行き、自分自身の手で20周年記念モデルを組み立てられるということ。ファンにとっては、まさに僥倖の極みである。

 そんなレッツノートを組み立てる会“Panasonic Store 工房”が8月27日に開催された。イベントには、オリンピック三連覇の偉業を成し遂げた柔道家・野村忠弘さんも登場。面白いトークで来場者を沸かせたあと、自身も組み立てを体験。記念写真にも気軽に応じるなど、サービス精神豊富に対応してくれた。

 ここでは、そんな20周年イベント“Panasonic Store 工房”の様子を紹介する。

僕は柔道で3連覇、レッツノートは12年連続だから4連覇

 まず「なぜ野村さんがゲストとして呼ばれたか」から。実は野村さんが最初の金メダルを獲得したアトランタ五輪は1996年。ちょうどレッツノートが誕生した年なのだ。

RZシリーズは天板やキーボードのカスタマイズの選択肢が豊富。

 野村さんが最初の金メダルを手にしたのは大学4年のとき。20周年という数字を示されて「年を感じますわ~!」と苦笑い。いま最前線で活躍している、20歳前後の若い選手が生まれたころの話だからとコメントした。

 野村さんは昨年8月24日、40歳を契機に引退した。その間、アトランタ・シドニー・アテネの3大会でも優勝。柔道史上初、全競技を通してアジア人初の三連覇という偉業を成し遂げた。さらにこれは、日本人としては夏の大会通算100個目という記念すべきメダルでもあった。

 獲得した3つのメダルを披露すると、会場から歓声が上がる。「僕本人の登場より、メダルを出したときのほうが皆さん感動するんです」と茶目っ気たっぷりに話した。

 途中レッツノートがモバイルノートの国内シェアで12年連続のトップだと聞かれると、オリンピックでいえば「4連覇ということになりますね」と少し考えながら計算。「僕はアトランタから数えてアテネまでの3連覇だから8年間トップにいたことになる。レッツノートはそれよりも長い」と称賛した。

 その後、自身のオリンピック人生も振り返り、「北京とロンドンはチャレンジしたけれど出れなかった。(8月に終わったばかりの)リオ大会は引退してから最初のオリンピックで、もう自分は引退したんだと実感する大会だった。心の底から楽しめたし、選手を素直に応援できた」と思いを語った。

オリンピックの思い出を語る野村さん。

 そんなオリンピックの思い出のひとつが“金メダルをかむ”パフォーマンス。野村選手がはじめたと思っている人も多いそうだが、ひと足先に金メダリストになった先輩の中村兼三選手がメダルをかんでいる写真が、スポーツ新聞に小さく掲載されているのを見て、自分も金メダルをとったら“自分もかむ”と約束し、それが大きく取り上げられたのが真実なのだという。

 当時は「けしからん」などという声もあったが最近では記者の側からリクエストすることも多く、レスリング伊調馨選手も本人を知っていたらそういうキャラクターじゃないのはよくわかるが、頼まれたからやっているのだろうと話した。

自身が獲得した金メダルとゴールドの筐体のレッツノートでパチリ。ちなみに金メダルは、アトランタからアテネまでちょっとずつ小さくなったが、最近はまた大きくなっており、リオは非常に大きくズシリとしていたとのこと。

 野村選手は最新のRZシリーズを使用しているが、所属しているミキハウスの同僚やマネージャーを含めて使用しているのはレッツノート。ただし世代はひとつまえということでうらやましがられているとのこと。ちなみにレッツノートが実施している100kgf加圧試験は、井上康生選手の100㎏級など柔道ともちょっと親和性のある数値。野村選手の60㎏級よりもかなり重いといったやりとりもあった。

 イベントでは野村選手から、神戸工場の清水実所長に金メダルを贈呈する場面も。「これからも進化を続けて、メダルを増やしていってください」という熱い言葉で激励していた。

清水所長へメダルを贈呈。

 なお、レッツノートが作られている神戸工場は1990年から稼働。品質マネジメントシステム(ISO 9001)をパナソニックの中で二番目に工場内に取り入れた工場だという。水平分業が大半の中、パナソニック一社で一貫した対応をする点を重視。柔軟迅速を信条に、毎日生産計画を見直せる、多品種変量生産が可能となっている。

おやっ!? この人は!! 初代レッツノートはAL-N1。ディスクを入れる場所が2つある「CF-41」、トラックボール対応の「CF-S21」など、現在のボンネット天板の先駆けとなる「CF-R1」に固まるまで、デザインの変遷があった。

 高品質。壊れない。もしもの時のための対応をするため、トレーサビリティをサーバで管理するシステムを持つ。特に予兆検出では、数ヶ月前のかすかな予兆に基づき、故障の傾向を検出し、部品の問題がある顧客にアクセスできる。

 ほかにコールセンター。ダイレクト修理にも力を入れており、フィードバックは次の1台の生産から反映。品質管理も工場内に置いており、体験型実証ショールームとして、商品をつかった活用提案などにも積極的だ。

期待に胸膨らませる宮野編集長。マザーボードを食べそうな勢い。

 ちなみに、20周年モデルを買った人だけの“組み立て会”。ASCIIからは週刊アスキーの宮野編集長が参戦!! 工場見学の様子と合わせて別記事で紹介します! それでは宮野編集長の組み立てレポートをお楽しみに!! メダルのようにかじったり食べたりしないでくださいね!! 食べ物じゃないですよ!!

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