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電子ペーパー採用の腕時計、最新モデル「FES Watch U」が登場

2016年08月31日 17時00分更新

文● 小山安博、撮影●曽根田元、編集●ハイサイ比嘉

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電子ペーパー採用の腕時計の最新モデル「FES Watch U」

 ソニーの社内ベンチャーから生まれた電子ペーパー採用の腕時計の最新モデル「FES Watch U」が発表された。初代FES Watchと同様、クラウドファンディングによってリリースが決定する。「First Flight」でクラウドファンディングが開始されており、期間は10月7日まで。目標金額は2000万円となっている。

FES Watch Uこちらは初代のFES Watch

 FES Watchは、電子ペーパーを時計の文字盤とベルト部に埋め込み、ボタン操作で時計のフェイスやベルトのデザインを変更できるのが特徴で、24種類のデザイン変更が可能だった。ソニーの社内ベンチャー事業である新規事業創出プログラム「Seed Acceleration Program(SAP)」から生まれたFashion Entertainmentsプロジェクトが企画している。第2弾として登場したFES Watch Uは、初代よりも時計としての位置づけをより明確にした製品となる。

サイズやハードウェアとしてのデザインがより時計らしくなった電子ペーパーはバンドまで搭載

 従来通り、文字盤とベルトに電子ペーパーを用いてボタンを押してデザインを変更できる点は変わらない。プリセットとして12種類のデザインが内蔵されており、新たにスマートフォンとの連携機能を搭載。ボタン操作だけでなく、スマートフォンからデザインを指定して変更することができるようになった。

電子ペーパーを布地として使うことで、柄が自由に変えられるようになったプリセットのデザイン。こちらはソニーのデザイン

 内蔵する12種類以外にも、デザイナーなどのクリエーターが作成した独自のデザインをダウンロードして、スマートフォン経由でFES Watch Uのデザインを切り替えることもできる。クラウドファンディングが成立した場合は、実際の製品提供時までにデザイナーの作品をダウンロード販売できるようにする予定。対応するスマートフォンはiOS端末のみで、Android対応は検討中としている。クラウドファンディングのため、ユーザーの声を聞いてスマートフォン対応を強化する可能性もあり、例えばスマートフォンの通知を受信するといった機能も要望次第では検討するという。ただ、Fashion Entertainmentsプロジェクトリーダーの杉上雄紀氏は「機能を高めるというより、身に着ける楽しさを重視したい」考えを示す。

クリエーターのデザインを購入してダウンロードできる現在参加予定のクリエーター
Fashion Entertainmentsプロジェクトリーダーの杉上雄紀氏参加予定のクリエーター。(左から)TAKT PROJECT代表の吉泉聡氏、CEKAI Tokyo代表の安田昴弘氏、杉上氏、Bob Foundationの朝倉充展・朝倉洋美夫妻

 初代FES Watchはケースサイズ4mm、ケース厚7.5mm、重さ43g、電池寿命約2年、ケースの材質はポリカーボネート、バンドの材質はポリウレタンエラストマーだったが、FES Watch Uではケースサイズ43mm、ケース厚11.8mm、重さ70g、連続動作時間約3週間、ケースの材質はSUS316Lとなった。バンドの材質は表面がシリコン、背面がポリウレタンエラストマーだが、「最近登場した特殊なシリコン」(杉上氏)を採用。ウェアラブル端末にはあまり使われていない素材だが、腕時計に最適なものだという。そのほか、防水性能は生活防水からIPX5/IPX7に強化された。

 ラインナップはプレミアムブラック、シルバー、ホワイトの3種類で、価格はシルバーとホワイトが4万9680円(税込)、プレミアムブラックが5万9940円(税込)。クラウドファンディングでは、先行24台限定でそれぞれ10%オフになるほか、2台同時のペア割引も24台限定で10%オフになる。

 デザインを提供するクリエーターは、TAKT PROJECT代表の吉泉聡氏、CEKAI Tokyo代表の安田昴弘氏、Bob Foundationの朝倉充展・朝倉洋美夫妻、YOYの小野直紀氏、Studio Kanna氏の5組で、それぞれのクリエーターが個性を生かしたデザインを提供する予定。

 杉上氏は、FES Watchの企画では、2012年に見た東京ゲームショウと東京ガールズコレクションのふたつがきっかけになったという。ゲーム業界はトランプのようなアナログなゲームからテレビゲームのようなデジタル化されており、逆にファッション業界はデジタル化がされていない。そこで「ファッションをデジタル化する」ことを考え始めたという。

 電子ペーパーを柄が変わる布地として使うことで、その日の気分、出会う相手などによって自由に切り替えるというアイデアから、腕時計のFES Watchが生まれた。第2弾では、より腕時計として使い勝手や質感などを向上させるとともに、クリエーターとのコラボレーションでより個性的な独自のデザインを利用できるようにした。

 参加する4人のクリエーターはそれぞれ、「ファッションに対して別の可能性としてぜひやりたい」(吉泉氏)、「時計のUI自体を発進と考えると小さくまとまっちゃいそう」(安田氏)、「(デザインとして)時間が分からなければならないかと質問したら、クリエーターに任せるといわれたので、数字が出なくても1時間ごとに柄が変わるとか、時間が生活をリードするのではなく、生活が時間をリードするアイテムという発想を持っている」(朝倉充展氏)といったコメントを寄せており、新しい時計のデザインという発想で取り組んでいく考えだ。

 今回は腕時計の第2弾だが、杉上氏は「ファッションのデジタル化」という点で眼鏡やかばん、靴、そしてインテリアまで製品を拡大していきたいとしている。まずはFES Watch Uでクラウドファンディング成立を目指していく。

様々なファッションやインテリア製品への拡大に加えFES Watch Uのデザインのようなコンテンツ方面の拡大も視野に入れる

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