ガラケーを引っ張りだしてSIMを差し替える
続いて、もう少し高度な技もある。データ通信量の上限を越え、データ通信が低速に抑えられたしまったSIMを、昔使っていたガラケー(フィーチャーフォン)に差し、今のスマートフォンには格安SIMを使うという方法だ。
これはドコモに限られるが、ドコモの場合、LTE対応スマートフォンのSIMを、フィーチャーフォンに挿しても問題なく通話もSMSも利用できる。もし、フィーチャーフォンが残してあれば、SIMを差しえればすぐに通話機として使える。
ドコモのスマートフォンであれば、格安SIMは設定次第ですぐに使える。これならば電話番号も維持したまま、スマートフォンを格安SIMでリーズナブルに使い続けることができる。
もし、2台運用でも気にならなければ、通話、SMS、キャリアメールを常にフィーチャーフォンに戻して契約も変更、一方のスマートフォンを格安SIMで使えば、トータルコストを大幅に下げ、しかもパケット通信量は増えるという運用も可能である。
注意するといえば、電話番号が密接に結びついたサービスで、例えばLINEはスマートフォン側の電話番号が変わってしまうのでうまく動作しないこともある。
また、残念ながらソフトバンクやauの場合はこのようなことはできない。auのVoLTE非対応スマートフォン以外はSIMロックを解除しなければ格安SIMは使えないことと、ソフトバンクやauのフィーチャーフォンは、スマートフォンのSIMを入れても動作しないような仕組みになっているからだ。
いっそのことすべて格安SIMに乗り換える
そして、最後の方法はまるごと全部格安SIMに乗り換えてしまうこと。例えば3大キャリアで月間10GBのパケット料金は1万260円。それに基本料金とプロバイダー代は最低でも2160円かかるので合計で1万2420円。
ところが格安SIMでは音声通話が完全に従量制だが、IIJmioの音声通話付きの10GBの「ファミリーシェアプラン」では3520円と3分の1以下。他社でもだいたい似たような値段だ。
電話番号もMNPでそのまま使えるので乗り換えの検討だけはしてみてもいいだろう。誰でもメリットがあるわけではないが、通話が非常に少ない人やキャリアメールをまったく使っていない人、混雑時にデータ通信速度が落ち込んでもあまり気にならない人ならこの機会に格安SIMに移行するは悪くない。
データ量が多くなったら格安SIM
少し前までは、通話も通信も少ない人が、最低料金の安さを求めて格安SIMという時代もあったが、今はだいぶ事情が異なっている。
今は大容量通信をする人にも、格安SIMのメリットが大きくなる。特にイオンの格安SIMである「イオンSIM」は月間50GBというプランまで用意され、その料金は音声プランで15984円。価格だけ見れば高額だが、ドコモで50GBの通信をするよりもかなり安い。
ポケモンGOに限らず、データ通信量が多くなって困った人は、格安SIMの検討をしてみる時期なのではないだろうか。
この連載の記事
-
第268回
スマホ
ahamo/UQ/LINEMO、約3000円で30GBの料金プランが並んだが、さてどれがいい? -
第267回
スマホ
2万円切りで4G通信&実は通話も可なタブレット「Redmi Pad SE 8.7 4G」を使った -
第266回
スマホ
最新のiPhone 16が1年間はたった月3円!? まだある、安くiPhoneを使う方法 -
第265回
スマホ
2回線以上で安くなる、1人で複数回線持ちに適した格安SIMはどれ? -
第264回
スマホ
「月280円~」のHISモバイル新プランを契約して試した! 最安での利用は難しいが、月7GBで割安だ -
第263回
スマホ
SIMだけ契約がブーム!? スマホは買い換えずにSIMだけの乗り換えでトクする方法を考える -
第262回
スマホ
夏休みも後半! 8月のギガが足りないときに今すぐ解決する方法 -
第261回
スマホ
元祖携帯電話のモトローラ この夏に良コスパのスマホを多数リリースだが、筆者が買ったのはコレ -
第260回
スマホ
条件次第で“最安”をうたうLINEMOの新プラン「ベストプラン」って、実際どうなのか調べた -
第259回
スマホ
格安SIMでIPv6が使えると何かいいことがあるのか? -
第258回
スマホ
ミドルクラスでは防水対応はやや軽視の傾向!? 夏に便利な格安の防水スマホはどれ? - この連載の一覧へ