カシオ計算機は8月4日、185度の全天周撮影が可能なアウトドア向けデジタルカメラ「EX-FR200」を発表した、9月中旬発売予定で、予想実売価格は6万5000円前後。
カメラ部分とモニター部分が分離する「EX-FR」シリーズの最新モデル。円周魚眼レンズを採用することで、周囲185度を含めた全天周撮影ができるのが特徴だ。
「パノラマ撮影モード」も搭載しており、カメラを上に向けて撮影すれば、周囲の画像を切り出して360度のパノラマ画像として展開し、生成してくれる。
本機では2台のカメラを1つのモニターで同時にコントロールできる「マルチカメラ」機能を搭載。2台のカメラを背合わせでくっつければ、360度の全天球撮影も可能となる。また、くっつけなくても、ユーザーの頭の前後につけて自分が写らない全天球撮影を行なったり、別々の場所につけて同時に異なるアングルの動画を撮影する、という使い方も可能だ。
なお、従来機である「EX-FR100」もファームウェアアップデートでこの機能に対応し、2台のカメラを1つのモニターで同時にコントロールできるようになる。カメラは混在が可能で、たとえばFR200のモニターでFR200とFR100のカメラ部をコントロールできる。
このため、同社はFR200とFR100のカメラ部を単体で発売する。FR200レンズ単体は5万円前後、FR100レンズ単体は3万5000円前後となる見込みだ。
さらに、同社のスマートウォッチ「WSD-F10」からも2台のカメラをコントロール可能となっている。
全天周または2台のカメラを組み合わせた全天周撮影した静止画や動画は、PC用ソフト「EXILIM 360 Viewer」で再生が可能。さらに、YouTubeの360度対応ファイルに変換可能で、SNSなどにアップロードもできる。
スマホ用のビューアアプリ「EXILIM ALBUM」も用意しており、全天周/全天周イメージの表示が可能。さらに、全天周/全天周イメージから動画は2ヵ所、静止画は3ヵ所から画像を切り出して分割表示するモードや、ハイライトムービーの作成が可能だ。
撮像素子には1/2.3型CMOSセンサーを採用。有効画素数は1195万画素と、FR100(1020万画素)と変わらないが、総画素数は1276万画素から2114万画素となっている。
1.3mの落下に耐えうる耐衝撃性や水深1.5mで利用できる防水性、防塵性を備えるタフネス仕様で、新たに4Kの動画撮影にも対応している。