各地の名所旧跡に訪れた際、スマホにVR表示されるかつての城や遺跡
凸版印刷、スマホ活用旅行者サービス「ストリートミュージアム」を集約して提供
2016年07月20日 19時07分更新
凸版印刷は7月20日、「ストリートミュージアム」において、全国の史跡コンテンツを1つのアプリに集約して自治体向けにサービスを提供開始すると発表した。9月中旬より提供を開始する。
ストリートミュージアムはスマホやタブレットを用い、GPS情報を活用することで名所旧跡を訪れた際にさまざまな史跡をVRで表示するもの。これまで福岡城や熊本城、肥前名護屋城、駿府城でのガイドツアーや、三内丸山遺跡のタブレット端末によるITガイドシステム、富岡製糸場のCG映像ガイドツアーなどに多数採用されている。
これまで史跡ごとに個別に提供していたが、新たに1つのアプリとして集約、全国の史跡で利用できるためコストを抑え、導入する自治体の業務負担や運用コストを低減できる。同時に、マピオンと共同開発した古地図利用の地域回遊型ナビゲーション機能も組み込まれる。名所旧跡において史跡に近づくとGPSと連動して史跡や観光スポット情報がプッシュ配信され、旅行者の利便性を向上させることができる。
このほか、VRを背景とした記念写真撮影、簡易型VRスコープ「VRscope」との連動などの機能を導入。凸版印刷ではコンテンツ制作やシステム運用・保守のほか、旅行者の行動分析も含めたサービスとして提供する。価格は初期登録費35万円より、月額掲載費は6万円より(コンテンツ制作は別途見積もり、アプリ自体は無料提供でiOS版は9月中旬より配信予定)。