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松村太郎の「西海岸から見る"it"トレンド」 第120回

WWDC16:macOSと名前が変わったMacと変わらない経験

2016年06月23日 00時01分更新

文● 松村太郎(@taromatsumura) 編集● ASCII.jp

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モバイル由来の機能も、ストレスを軽減

 3つ目は、ユニバーサルクリップボード。iPhoneやMacの間で、クリップボードの情報をデバイスを越えて貼り付けられるようになる機能です。

 米国では、レストランから学校、公園に至るまで街のあらゆる施設のレビューが読める、「Yelp」というモバイルアプリが生活上で必須的な存在です。ウェブ版もありますが、モバイルアプリ版のほうが位置情報を生かした検索が可能で、友人からのシェアもモバイルアプリで行なわれることが多いのです。

モバイルアプリとMacとの間で情報を転送できます

 モバイルアプリで共有された情報をMacで使いたいとき、今まではSafariで再検索していました。ユニバーサルクリップボードは、近くにある自分のデバイスのクリップボードに最新のデータがあれば、それを転送して貼り付けられる仕組みです。そのため、モバイルアプリの中でコピーした店舗情報やURLを、Macでctrl+Vと押すだけで、貼り付けられるのです。

 最後はSiri。大きな画面とキーボードがあるMacで、音声アシスタントが便利なのか、と思われるかもしれませんが、天気や株価、スポーツの経過、周辺のレストラン、ウェブの画像検索など、本当にちょっとしたことを調べたいときに、わざわざブラウザを取り出すよりも格段に快適に情報に触れることができました。iPhoneでSiriに慣れている人であれば、なおさら実感できることだと思います。

 しかも、iPhoneのSiriより良いのは、検索結果や情報を通知センターにクリップしておくことで、再検索しなくても最新の情報に更新しておいてくれるのです。最近、NBAファイナルが行われていました。残念ながら、地元のウォーリアーズは大接戦の末、負けてしまいましたが、その試合経過は、一度検索した結果をクリップしておくことで、ちょくちょく確認できました。

なんとなく、ライブの情報に強くなった?

 まだまだWWDC16の原稿が山ほどこなさないといけないので、試す機会が十分にありませんが、macOS Sierraでは、iTunesやSafariのウェブ動画(Flashではない動画)を子画面にして、自由な場所に配置しておくことができます。

 たとえばNBAファイナルのライブ映像や、ドラマなどを見ながら、他の作業をする「ながら視聴」ができるようになりました。これは、iPadですでに実現していたことではありますが。

 Siriのピン留めした検索結果の情報アップデートや小画面の動画表示を見ていると、筆者のMacの使い方の中で、「ライブに強くなった」という印象を覚えます。

ライブの情報に強くなったという印象です

 たとえば選挙では、おそらく多くの人が、途中経過を映像と情報で見守ることになると思います。こうしたときに、macOS Sierraのライブへの強さは、より生かされるのではないかと思います。日本の参議院選挙までにパブリックプレビュー版が間に合うでしょうか。米国の大統領選挙の本戦までには、製品版がリリースされているはずです。


筆者紹介――松村太郎

 1980年生まれ。ジャーナリスト・著者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。またビジネス・ブレークスルー大学で教鞭を執る。米国カリフォルニア州バークレーに拠点を移し、モバイル・ソーシャルのテクノロジーとライフスタイルについて取材活動をする傍ら、キャスタリア株式会社で、「ソーシャルラーニング」のプラットフォーム開発を行なっている。

公式ブログ TAROSITE.NET
Twitterアカウント @taromatsumura

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