キヤノンITSの最強文教ソリューション「in Campus Device」とは?
東大変態Macを支えるApple抜きオールジャパン体制に胸熱!
2016年06月28日 17時00分更新
ECCS2008
(iMac1176台+Windows端末186台×ネットブート)
4年後の2008年に稼働したECCS2008でもネットブート環境自体は続くのですが、ローカルストレージを利用したハイブリッド型に切り替わります。OSはネットブートで起動しますが、必要に応じてローカルストレージも使うという形態でした。また、iMac上でWindows環境を構築するため、ホスト型仮想環境である「Parallels Desktop」も導入していたそうです。これは2006年にMacのCPUが、それまでのPowerPCからWindows端末などと同様のx86系のCoreシリーズ(Core 2からはx64)に変わったことで、ホスト型仮想環境でもWindowsが実用的な速度で動くようになったという背景があります。
さらに、ネイティブのWindows端末のネットブート環境もありました。こちらは「Ardence」というシンクライアントシステムが利用されていたとのこと。当時、iMacの管理・運用にはキヤノンITソリューションズが開発した「NetBoot管理ツール」が使われていました。NetBoot管理ツールでは、30台以上のXserveにOSイメージを配信するアルゴリズムを考案し、以前では数日かかっていた各サーバーへのイメージ展開を2時間に短縮することに成功したそうです。なお、当時のマシン構成はiMacが1176台、Windows端末が186台でした。