さくらインターネット、ビットスター、ナチュラルスタイル、jig.jpの4社は6月15日、子供向けプログラミング教室を主催する非営利団体「KidsVenture」を設立した。
2020年から小学校でのプログラミング教育が必修化される見通しで、プログラミングスキルの向上やコンピュータの原理に関する理解のほか、論理的思考力や想像力の向上などさまざまな効果が期待されている。KidsVentureでは、電子工作やプログラミングを通じた「つくる楽しさ」「学ぶ喜び」の提供によって、将来のIT人材の創出に貢献すること目指す。
詳細としては、子供用プログラミング専用パソコン「IchigoJam」をはんだごてを使って組み立てる工作から、プログラミング言語「BASIC」を使ったオリジナルゲームの作成、「IchigoJam」を使ってダンボール製の組み立て式ロボット「paprika」を制御する電子工作・プログラミング教室を主催・運営する。
IchigoJamは、子供部屋に安心して置ける、教育用に開発された小型コンピュータ。テレビとキーボードをつなぐだけのシンプルな構造で、インターネットへの接続などはできず、電源を入れるとBASICの画面がすぐに立ち上がる。paprikaは、IchigoJamを子供モーターボード「MapleSyrup」と組み合わせて、走らせたり、腕を前後に動かしたり回したりと制御プログラミングが楽しく学べるロボット。
2015年より、4社の有志メンバーが中心となり、東京・大阪・札幌で電子工作・プログラミング教室を開始。2016年6月からは開催地を拡大するとともに、協賛企業から教材提供を募りプログラム内容の充実を図るなど、本格的に活動していくために、今回のKidsVenture立ち上げに至った。
まずは小学生を対象にプログラミング教室を開催し、将来的には中高生まで対象を広げ、次世代のIT人材の創出を目指したい考え。