弓を討つデモでは、右手で矢を取り、弦を引く。この弦を引く際、耳元でキリキリキリと実在するかのように音が鳴り、VRコントローラーのアクチュエーターに作用して、細かな振動が手に伝わり、実際に弓を引いているような感覚を得られる。
このように「触覚」を得られるのは、「NVIDIA PhysX for VR」と呼ばれるコントローラーが仮想オブジェクトに干渉した際に、物理演算によって、視覚と触覚にリアルな反応をゲームエンジンに出力する技術によるモノ。
たとえば、剣を使ったデモでは風船を割るのだが、この際角度やコントローラーを振る速度によっては、うまく割れずに風船が跳ねるだけとなる。もちろん、剣が風船に当たった際の衝撃は、コントローラーの振動によって伝わる。また、仮想の剣をこすり合わせると、細かな振動により、実際に手に持った両方の剣をこすり合わせているように感じる。この技術を使って、アクションRPGをプレイしたら、かなりおもしろそうだ。
また、銃を撃つデモでは、皿を破壊するのだが、皿のどこに当たったかによって割れ方も変わるという。バスケットボールをゴールに入れるデモでは、実際にバスケをプレイするように、手でボールを放つとうまくいかず、膝の屈伸運動を使って放る必要があるという。プレイするスペースこそ必要だが、このように体を使ったVR体験が、物理演算処理による振動と視覚情報で、よりリアルになり、楽しくなることは間違いないと感じた。
VR Funhouse公式動画
この連載の記事
-
第58回
PCパーツ
COMPUTEX TAIPEI 2016で見かけた美人コンパニオン【その3】 -
第57回
スマホ
ベルト部のモジュールで機能を追加可なスマートウォッチ「Blocks」がスゴい! -
第56回
PCパーツ
COMPUTEX 2016で見つけたイカすパーツとヘンなもの -
第55回
ケース
In Winが得意のガラスパネル採用ケースをCOMPUTEXで展示 -
第54回
PCパーツ
RadeonもGeForceも使えるPowerColorの外付けVGA BOX -
第53回
PCパーツ
もはや何でもアリ!? COMPUTEXで見たユニークなMOD PC -
第52回
PC
仮想空間であの柔らかな感触が味わえる!? COMPUTEX最新VRハード -
第51回
PCパーツ
COMPUTEX TAIPEI 2016で見かけた美人コンパニオン【その2】 -
第50回
PCパーツ
新規格Mini-STXマザーの可能性をCOMPUTEXで見た -
第49回
PC
これは売れそう! COMPUTEXで気になった最新ガジェット -
第49回
PC
VR用PCを担いだり・空中ダイブに挑戦!(動画あり) - この連載の一覧へ