変態VRゴーグルも多数!
変動の激しい深センでVRゴーグルは生き残れるか?
実は筆者は今回の訪問のわずか1週間前にも深センに行ったのです。ところがその時はここまでVRゴーグルを売る店はありませんでした。これはもしかすると5月19日のGoogle I/Oで発表されたVRプラットフォーム「Daydream」を受けて、急にVRゴーグルを売る店が増えたのかもしれません。もちろんここで売っている製品はDaydreamに対応はしませんが、ブームに乗じてとりあえず何でもいいから製品を出しちゃおう、という動きの速さが感じられます。それにしても似たような店が隣接してこの1週間で店を出してくるなど、「ポスト・スマホケース」としてVRグラスは引っ張りだこのようです。
VRの動きがやや遅いiPhone用に、ケースにグラスを内蔵した製品がちらほらと出てきています。この製品は蛇腹のように眼鏡部分が前に飛び出るというアイディア製品です。使わないときは眼鏡部分が収納できるわけですね。これでどれくらいまともにVRコンテンツを見ることができるのかはわかりませんが、iPhone用にはこんな変態ちっくなVRグラスがこれからいろいろと出てくるのかも。
こちらの製品は合皮を使った革製のVRゴーグル。カラフルな色合いがいい感じですが、ちょっと安っぽい気もしますね。写真で見るとわかるように内側にはちゃんと両目をあてる部分があります。6型までのスマホを装着できるとのこと。
使わないときは折りたためば薄くなるので持ち運びもラク。スマホの固定には吸盤を使います。実はこの構造、今回紹介したプラスチック製のVRゴーグルの多くの製品も採用しているのです。装着するスマホのサイズはさまざまですから、すべての機種に合わせて端末固定用のスリットを入れることは不可能。ならば吸盤で貼り付けてしまえ、というわけです。でも、こんな単純な機構でもそれなりに端末を固定できちゃうんですよ。
VRゴーグルには課題も多いが、今後が楽しみ
いくつかの製品を試してみましたが、装着するスマホの画面解像度が低いことなどから快適なVR体験にはほど遠く、お試しでちょっと使ってみてもいいかな、といったレベルの使用感でした。Cardboardのように見た目が簡素なVRグラスなら「こんなものかな」と納得できるんでしょうけどね。
ということで、山のように登場している簡易VRゴーグルですが、もしかすると数ヵ月後にはその姿を全く見かけなくなってしまうかもしれません。一瞬のブームで終わるのか? これから使いやすい製品が出てくるのか? 深セン通いの目的がまたひとつ増えることになりました。

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