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エントリ機の「NVR510」やクラウド型ネットワーク管理サービスも

LTE内蔵のオールインワンルーター「NVR700W」がやってきた

2016年05月26日 07時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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5月25日、ヤマハは「ネットボランチシリーズ」のルーター2機種とクラウド型のネットワーク管理サービス「Yamaha Network Organizer(YNO)」を発表した。実機を見ながら、新製品のハイライトを見ていこう。

MVNOのSIMを使えるLTEルーターとNVR500の強化版

 2016年の1月末で累計販売300万台を達成したヤマハのネットワーク機器にネットボランチシリーズの新機種が登場した。ネットボランチシリーズと言えば、1990年代に登場したSOHO向けルーターの代名詞。中小企業向けのRTXシリーズに比べて安価ながら、高機能なVoIP機能を搭載している。青色のRTXシリーズに対して、黒い筐体を採用しているのも特徴。2010年以降、「NVR500」が出て以降、久しぶりの新製品となるのが今回の2機種である。

新モデルの「NVR700W」(左)と「NVR500」(右)

 目玉はなんといっても、LTE内蔵のVoIPルーターであるNVR700Wだ。従来はUSBスロットにドングルを付ける形で ワイヤレスWANに対応していたが、今回はいよいよ通信機能を内蔵。4バンドのLTEに対応し、SIMカードスロット(mini-SIM)にNTTドコモやMVNO事業者のSIMカードを挿すことで直接LTEで通信できる。無線部の排熱を工夫することで、USBドングルに比べ、高い信頼性を確保。また、内部処理の高速化により下り150Mbps、上り50Mbpsの速度(理論値)を実現している。ISDNに変わる安定したバックアップ回線として利用できるほか、USBドングルと内蔵LTEというデュアルWANという構成も可能になる。

無線WAN機能内蔵のNVR700W

 また、IPsecやBGP/OSPFのようなダイナミックルーティングプロトコル、バックアップ、ポートVLANなど各種のエンタープライズ機能を搭載する。これらの機能は従来、RTXシリーズのみで対応していたもので、本格的な業務ユースが可能になる。

 一方のNVR510は2010年発売のNVR500の機能を継承しつつ、スループットを向上させた有線モデルとなる。NVR700Wのようなエンタープライズ機能は省かれているものの、価格が低廉なので、SOHOでも導入しやすい。なお、NVR500は引き続き販売されるという。

NVR500を大幅に強化したNVR510

小型ONUに対応!充実したVoIP機能も健在

 両者とも小型ONUに対応し、SFP+インターフェイスに小型ONUを差し込むことで、外部機器なしに光回線を直接接続できる。これにより、省スペースと省電力を実現する。

アンテナの付け根の間にあるSIMカードスロット

LAN×4、WAN×1、小型ONU、TEL×2、コンソール1の構成

 また、NVR500から継承した各種VoIP機能も健在。ネットボランチDNSサービスを用いることで無圧縮64kbpsの高品質なIP電話をインターネット経由で利用できるほか、ひかり電話など外部のVoIPサービスにも対応する。TELポートを2ポート搭載しているので、一般電話機をそのまま利用可能だ。

 さらにLANマップにも対応。RTX1210に搭載しているGUIで配下の対応スイッチや無線LAN APの接続状態を確認できるほか、新たに電話の利用状況も把握できるようになっている。

電話の利用状況も確認できるGUI

 NVR700W・NVR510ともにスループットは2Gbpsで、NVR700のIPsecのスループットは700Mbpsを誇る。NATセッションもNVR500の4096から一気に6万5534に拡大。性能面でも大きく向上しているので、光回線やLTEといった高速なネットワークの実力を十分に発揮できるだろう。

 なお、希望小売価格(税抜)と発売日は、NVR700Wが11万8000円で7月に発売開始。NVR510が4万9800円で、9月発売予定となっている。

進化するクラウド型ネットワーク管理「YNO」

 一方、ネットワーク管理サービスのYamaha Network Organizer(YNO)は、クラウド経由で同社のネットワーク機器を遠隔管理できるサービスになる。管理サーバーなしで、どこからでもアクセスできるため、複数拠点の管理を行なっている管理者にとっては、特にメリットが大きい。ヤマハのスイッチや無線LAN APも機種が増えてきたため、こうしたネットワーク管理は重要になる。

 YNOではトンネルのダウンやバックアップ状態などの異常をWebブラウザから一目で確認できるほか、管理対象のルーターの一覧表のほか、端末やカメラまで接続状態がわかるLANマップも表示可能。Webブラウザからの認証はスマートフォンを用いた二要素認証が可能。コンフィグの保存やファームウェアの一斉更新機能も用意されている。

複数の機器を一元管理できる

複数の機器の詳細画面。管理をクラウドから可能に

 2016年6月7日のスタート時点では、RTX1210をサポート。年間基本ライセンス1万円/年、5台パック3万8000円/年が2016年12月末までは半額で提供される。また、3台までの対応機器を接続できる3ヶ月の無償お試しライセンスも用意される。

 VNOの機能は継続的に追加され、2016年夏までにアラーム管理、メール通知、RTX810/FWX120への対応、1利用台数を増やせる拡張ライセンスなどを用意。2016年秋にはグループ機能、ログインユーザー管理などの事業者向けの機能が追加されるほか、NVR700やNVR510にも対応する予定。今後も、状態のグラフ表示、無線LANコントローラー、全拠点の俯瞰マップ、ダイナミックVPN、ゼロタッチコンフィグなども追加されるという。

 なお、両者は6月8日からスタートするInterop Tokyo 2016にも出展される。今回の新製品以外にも新しい参考出品があるようなので、ぜひブースに足を運んでもらいたい。

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