ランダムアクセス速度に注目!
3万円~4万円アンダー4モデル
注目は各メーカーの上位モデルに採用されていることが多いCeleron系プロセッサーのASUSTOR「AS3102T」と「AS3202T」だろう。両モデルとも、リードよりもライトが高速に。
さらに、他のモデルと違いランダムアクセスの“4K”が10MB/sec超え、“4KQ32T1”に至っては70MB/sec~100MB/secとHDDとは思えない数値を出している。
いずれの製品も、リード・ライトは十分高速と言えるが、3万円アンダーで優秀なパフォーマンスを発揮したASUSTOR「AS1002T」とSynology「DiskStation DS216j」を下回っている点は見逃せない。
もちろん、ハードウェアトランスコードのサポートなど、価格分の機能差はあるが、目的がPCやスマホなどのファイル共有のみかつ、同時アクセスも少ないなら2万円台のモデルで十分だろう。
トランスコードを試してみる
パフォーマンステストの最後はトランスコードだ。ハードウェアトランスコードに対応するのは、7モデル中Synology「DiskStation DS216play」、ASUSTOR「AS3102T」、「AS3202T」の3機種。
NAS内に保存した1440×1080ドット約15分のmp4と、1920×1080ドット約11分のAVCHDファイルを3機種で720pのmp4に変換した際の時間を計測してみた。
mp4、AVCHDともに、クアッドコアの「AS3202T」が最も高速になっている。「AS3102T」と「AS3202T」は、同じCeleron系プロセッサーのデュアルコアとクアッドコアなので、結果を見る限り、プロセッサーの性能がトランスコードに影響することが、分かる結果になっている。
いずれの機種も手動でファイルを指定してオフラインでトランスコード可能なので、撮影した動画をNASに保存する際に、トランスコードを行なっておくのも良いだろう。
コストパフォーマンスが優秀な
ASUSTOR製NASキットに注目!
高速なリード・ライト性能を備え、2万3000円の手ごろな価格な「AS1002T」や、クアッドコアプロセッサーを備え、トランスコードも高速な「AS3202T」など、魅力ある製品ラインアップとなっているASUSTOR。
DTCP-IPやハードウェアトランスコードへの対応、HDMI出力端子の装備と用途にあったベストなモデルが見つかるだろう。
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