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盛田 諒の「アスキー家電部」第9回

創風機「Q」限定越前漆モデル注文受付中

パナソニック、漆黒のボール扇風機を開発

2016年05月27日 17時00分更新

文● 盛田 諒(Ryo Morita)

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 パナソニックがついに家庭用デススターを開発したわけではなかった。球体扇風機「創風機Q」限定100台の越前漆モデルだ。生産期間2ヵ月の受注生産でお値段は約10万円。文字通り漆黒、意味不明なほどの高級感がある。

 Qはサーキュレーターになる球体扇風機。風力を得るための穴があいた独特の形状が特徴だ。昨年5月の発売時は「TOHOシネマズのロゴ」と話題になった。売れ行きが心配だったが計画の2倍にあたる1万台を売ったそうで安心した。

 今年4月6日には新製品「F-BM25T」を発表した。本体は同じ形のまま、台座に首ふり機構をつけたもの。角度を60度・120度・180度・360度つけられる。360度ぐるぐる回る扇風機というのも珍しい。動くと現代芸術感がすごい。

 台座と本体セットで約5万円。台座は約2万円。前のモデルをもっている人も台座につけるだけで使える。回転してもコードがねじれないようにするためにパナソニックの防犯カメラで使われているパーツを使っているらしい。

 なぜ越前漆版を作ったのかと聞くとQそのものに匠の技が活きているからだという。そういえば形も構造も塗装も特殊すぎて国内工場でしか作れなかったという話を前に聞いた。日本の職人、漆塗り職人、漆黒、という流れだ。

 たしかに漆黒はいい色だ。普通の黒塗りよりも深い色艶がある。日本はこういう暗がりのような印象をもつ色が強い。羊羹、味噌汁、漆塗り。陰翳礼讃だ。10万円は高いが、見た人の印象に残ることは間違いないだろう。

台座は360度回る。フィギュア回転台のようだ

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盛田 諒(Ryo Morita)

1983年生まれ、記者自由型。戦う人が好き。一緒にいいことしましょう。Facebookでおたより募集中

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