Atom Z3735Fに充実のインターフェース
約2万7000円のインテル入りAndroidタブレット「CLIDE A10A」をチェック!
2016年05月11日 09時00分更新
手頃な価格でしっかり使えるAndroid 5.1タブレット
Atom Z3735F(1.33GHz)、10.1型の1920×1200ドットディスプレー、2GBメモリー、16GBストレージ、5メガピクセルカメラ、フルサイズUSB端子搭載。4月末にテックウィンドから発売された「CLIDE(クライド) A10A」は実用的なスペックを実現したAndroid 5.1タブレットだ。
スペック的にとりわけ目立つ点はないものの、価格は2万6784円とお手頃。Atom Z3735Fは少し前まで国内大手メーカーもWindowsタブレットなどに盛んに搭載していたプロセッサーで、ブラウジングやメール、文書作成程度の作業なら処理性能に不満が出ることもないはず。
実際に本サイト「ASCII.jp」を読み込んでみたが、まずトップページの読み込みが速い。リンクをクリックした際の遷移の速さも体感ではなかなか速い。無線LAN規格はIEEE 802.11a/b/g/nの対応となり、acには対応しないため、ac規格のルーターと子機での速度に慣れていると多少もたついているように感じるかもしれないが、シビアにこだわらなければ個人的にはまったく不満のない速度だった。
プレーンなAndroidが魅力
CLIDEというブランドはテックウインド製タブレットの中ではビジネス向けラインに位置付けられる。プリインストールするAndroid 5.1へのカスタマイズは壁紙の追加くらいで、ごくごくプレーンなもの。メーカーによる豪華なUIが好みでない読者にもおすすめめできる仕様だ。アクション時に挟むグラフィックもAndroid標準の最低限のものなので、処理速度の速さにも貢献してくれるはず。
また、デザインもマットなブラックを基調としたシンプルなもの。背面のパネルにのみインテルのロゴの入った金属素材を採用し、上下のラインをカットできらめくように仕上げている点もさりげなく、好感度が高い。グロッシーな仕上げの製品より指紋が付着しにくく、実用的にもデザインは◎。
microSDは128GBまで! 充実のインターフェース
このほか、HDMI出力端子、最大128GBまで対応するmicroSDスロットなど、付いているとかなりうれしいインターフェースを搭載。
資料をプロジェクターに出力したりなどビジネス用途だけでなく、microSDに保存したビデオや写真を大きなディスプレーに出力して楽しむなど、エンタテインメント向けの用途にも十分対応できるだろう。
ビジネス利用では、やはりフルサイズのUSB端子が最も役立つだろうか。USBメモリーや外付けのストレージを使うことも減ったが、付いていて困ることはない。内部ストレージは16GBなので、データは積極的に外部ストレージに移すか、大容量のmicroSDと併用して使うと、スムースな挙動を保てるだろう。また容量の大きな動画データなどをチェックするのにも使えそうだ。Type-C製品がまだまだ普及しているとは言えないので、汎用性の高いType-Aを採用していてありがたい。
本体に収納できるペン
タブレットでブラウジングをしていて、細かな項目のタップに煩わしさを感じたことはないだろうか。本製品では、本体背面に細長いタッチペンを収納できるようになっている。電磁誘導式ではなく、先端が細長いゴム状になった簡素なものだが、細かな項目を狙ってタップする際には意外に重宝する。量販店などで似たようなものはいくらでも販売しているが、専用のものが本体に収納できれば紛失する心配もない。気の効いた仕様である。
同社では本製品を「多くのお客様のニーズにお応えしたオールマイティ型Androidタブレット」と位置付けているが、その通り手頃な価格と実用性を兼ね備えた堅実なタブレットと言えるだろう。リーズナブルな価格で堅実な性能をそなえたタブレットを探している読者、また何年か前に購入したタブレットの性能にそろそろ限界を感じてきたタブレットライトユーザーの買い替え候補としてもおすすめである。