傾き検知・2048段階の筆圧感知に対応する
「HP x2 1012 アクティブペン」(Wacom AESペン)の書き味がなめらかすぎる!
「HP Elite x2 1012 G1」には付属品として、手書き入力用のスタイラス「HP x2 1012 アクティブペン」(Wacom AESペン)が付属する。名前からおわかりのように、ペンタブレットでおなじみのワコム製だ。ワコムは、「Bamboo Smart」(Bamboo Smart for Select Tablets and 2-in-1 Convertible Devices)の正式な対応製品のひとつとしても「HP Elite x2 1012 G1」を挙げており、お絵かき用途で興味がある方も多いだろう。
"AES"とは、「アクティブES」(Active Electrostatic)つまり「アクティブ静電結合方式」のことで、ワコムが開発した独自のペンテクノロジーを指し、指によるマルチタッチに加えてペン入力に関する精度が高く、ペンの傾きも検知可能。しかも2048段階もの筆圧感知に対応している。従来のEMR方式(Electro-Magnetic Resonance、電磁誘導方式)のように本体にペン入力用のセンサーを組み込む必要がないため、本体を薄くできるのがメリットだ。
実際に「HP x2 1012 アクティブペン」を使ってみたところ、そのなめらかな書き味にとても驚いた。ツルツルと滑るようにペン先が動くのだ。人によって感じ方は異なるかもしれないが、筆者としては紙とペンを使っているときよりも摩擦による抵抗が少なく感じた。
書き味がなめらかだとそのぶんペン先が速く動くのだが、描画の遅延は一切感じられない。「HP x2 1012 アクティブペン」をかなり速く動かしても、しっかりと追従されるのだ。また非常に細かな文字を書いても、ハッキリと認識できる。パームリジェクションにも対応しているので、ペン入力中に手のひらが接触しても、誤動作することはなかった。
筆者はイラスト制作に長けているわけではないので筆圧感知については細かな部分まで検証できなかったのだが、それでもペン先の繊細な入り抜きがはっきりと描写されていることがわかった。
「HP x2 1012 アクティブペン」の重量は約17.5g(実測約18g)、直径は9.5mmだった。ボディ部分にはアルミ素材が使われており、握り心地に優れる。液晶ディスプレーとのホバリング距離は、実測で7mm程度。ペン先から少し離れた部分にふたつのボタンがあるほか、ペン尻にもボタンが用意されている。これらのボタンの機能は、専用ユーティリティーからカスタマイズ可能だ。
フルサイズのUSB 3.0端子、USB 3.1 Type-C対応と十分なインターフェースを搭載
「HP Elite x2 1012 G1」のインターフェースとしては、USB 3.0端子(フルサイズ)とUSB3.1 Type-C端子、microSD/SDHC/SDXC対応メモリーカードスロットなどが用意されている。映像出力用の専用端子はないが、USB3.1 Type-C端子がThunderbolt 3に対応しているので、DisplayPort対応の液晶ディスプレーに接続可能だ(接続には変換アダプターやケーブルなどが必要)。