Marketing Cloudの一気通貫ソリューションをアピール
国内での協業については、アドビ日本法人でアドビ クローバル サービス ソリューションコンサルティング本部 ソリューションコンサルタントを務める太田禎一氏が解説。国内では、開発・システム統合、配信基盤/DRM/ライブ動画広告挿入、クロスデバイスオーディエンス計測、プレミアム動画広告——のなどの分野で他社と協業しているとのこと。
現在、配信基盤としてはYouTubeやViemoなどがあるが、手軽に利用できるものの大幅なカスタマイズは難しい点を指摘。動画のエンコードやDRM付与、履歴管理、分析などを担うOVP(オンライン・ビデオ・プラットフォーム)についても、コストや収益化の部分で制限があると説明した。
Adobe Primetimeはインストールして即使えるといる製品ではなく、前述のパートナー企業などとシステムの開発や統合などの手間がかかるが、大規模な動画配信サービスを運営するうえで必要な機能がすべて詰まっていると解説。
パートナー企業との協力体制が重要
パートナー企業であるJストリームの取締役副社長の三山 悟氏は、デジタル著作権管理サービスの「SecureCast Pro PT Edition」、ライブ配信の収益化支援ソリューション「J-Stream Ad Insertion Live」などの自社製品群を紹介した。
最後に、実際にPrimetimeの導入を決めたアニメコンソーシアムジャパンの榎本久由氏が登壇。同社は日本を除く海外220カ国でアニメコンテンツを配信している会社だ。アニメコンテンツは、ネット公開時に日本語音声に対する14カ国の字幕を同時配信しているとのこと。従来は別のCMSや各種ソリューションを組み合わせ、規模に合わせて改良しながらサービスを提供していたが、Primetimeの登場を機に乗り換えたそうだ。同社は他社ブランドの動画配信サービスの運営にも携わってるそうで、今後はそちらのサービスでも動画配信やユーザー分析にPrimetimeなどを活用していきたいとのこと。