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【全力特集】4型のiPhone SE&9.7型iPad Proが登場!第20回

最も小さな「iPhone SE」に気づかされたスマホの発展

2016年04月01日 10時00分更新

文● 松村太郎(@taromatsumura) 編集●ハイサイ比嘉

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ハイエンド好みなら、次世代iPhoneを待つべき
コンパクトなiPhoneが好きなら、乗り換えない理由がない

 Appleは、3月31日に4インチサイズの「iPhone SE」を発売した。

 このデバイスのポイントは、iPhoneへの入門機としての役割と、廉価版iPhoneの性能の底上げだ。そのため、これまでの先進・高性能を楽しんできたユーザーにとっては、コンパクトさすら、さほど魅力的には映らないだろう。

 ハイエンドを好むユーザーは、おそらく今年も9月に発売されるであろう次世代iPhoneを待つべきだし、すでに画面サイズが大きなスマートフォンを使っている人にとっては、スマートフォン体験を制限することにもつながる。それだけ、スマートフォンの画面は鍵となる要素であることを思い知らされる。

 他方、コンパクトなiPhoneを好んで「iPhone 5s」「iPhone 5c」を使ってきた人々にとっては、魅力的な選択肢、さらに言えば、乗り換えない理由が限りなく少ないデバイスといえる。これまでと同じサイズのスマートフォンに、2世代分進歩した性能が凝縮されているからだ。

価格の安さやコンパクトさを重視する層に切り込んだApple

 Appleの狙いも、価格の安さやコンパクトさを重視するユーザーに対して、「2015年レベルのiPhone体験を届ける」ことこそが、iPhone SEの目的だ。具体的には、プロセッサの速度、カメラの性能、そして「Apple Pay」が中心となる。

 iPhone SEがどんな人のためのスマートフォンなのか、そして何を目指しているのか、まずはこうした前提を共有した上で、気になるポイントを解説していこう。

約3年前のデザインに、半年前の性能を凝縮

 iPhone SEを「最新のiPhone」と呼ぶことは避けたいと思う。それは事実に反するからだ。

 デザインは、2012年に発売した「iPhone 5」、そして2013年に発売したiPhone 5sと同じだ。

 4インチRetinaディスプレイ、120万画素iSightカメラ、キャリアアグリゲーション非対応のLTE、わずかだけ1g増えた113gという軽さ、ストレージの最大容量が64GB止まりである点まで共通している。デザイン上の変更点は、新色としてローズゴールドが追加されたこと、そしてエッジの仕上げが鏡面仕上げからツヤ消しに改められたことだ。

4インチサイズの「iPhone SE」。デザイン上の変更点は、新色としてローズゴールドが追加されたこと

 とにかく、「iPhone SEのための新たな外観上の設計は行なわない」という姿勢が強く印象付けられる。前述の通り、iPhone SEのひとつのゴールに、「価格の安さ」が設定されていることも、その背景として考えられる。

 性能面は、2015年9月発売の「iPhone 6s」に準拠する。つまり「2016年モデルのiPhone」と呼ぶべきではない。

 メモリー2GB搭載のA9プロセッサは、3Dグラフィックスを多用するゲームや、4Kビデオを2本並べて編集できる性能を備えた。iOS 9を導入したiPhone 5sと比較すると、あらゆる画面でもたつきを経験しなくなった。また、アプリを切り替えると頻繁に起動画面からやり直しとなっていたタイムラグもない。

 強化されたA9は、内蔵されるM9モーションコプロセッサとともに電源効率も向上させた点も大きな価値だ。バッテリー持続時間も30〜40%向上している。モバイルバッテリーに頼らなくても、十分1日を終えることができるだろう。

 1200万画素iSightカメラを搭載し、4Kビデオ撮影、Live Photosにも対応。こちらもiPhone 6sへのキャッチアップだ。iPhone SEで優れているのは、このカメラを搭載していながらレンズ部分の出っ張りがないことだ。

 iPhone 6s、「iPhone 6s Plus」、そして同時に発表された「iPad Pro」 9.7インチモデルも共通のセンサーを搭載し、いずれも出っ張りがある。Appleに聞くと、内部構造と部品の大きさから、他のデバイスの厚みでは入らず、7.6mmの厚さのiPhone SEでは納めることができたと説明があった。

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