ネットワンシステムズは3月14日、ネットワーク機器の設定情報やログ情報を自動管理するサービス「DIMS(Device Information Management Service)」を発表した。おもに大規模企業・官公庁・自治体に向けて、4月1日から販売する。目標売上は3年間で4億円。
近年、IT部門では運用コストの削減とシステムの安定稼働の両立が強く求められている。そんな課題を解結するため、DIMSでは以下2機能を提供する。
(1)機器設定情報とログ情報の自動的な保管。ネットワンから貸与する専用の情報収集サーバーが、サービス対象のネットワーク機器の設定・ログ情報を定期的にデータセンターにアップロードして自動保管し、専用のサービスポータルから顧客が各情報をダウンロードして利用できる。
(2)メールを介した機器情報の取得(特許出願中)。問題発生時に顧客から連絡を受け、保守サービスに基づいて、ネットァンの遠隔監視運用サービス担当者が、顧客のネットワーク環境に直接アクセスすることなく、メールを介して該当機器の最新情報を安全・迅速に取得する。
これにより、顧客自社内での機器設定・ログ情報の管理環境が不要となり、運用管理コストを削減するという。また、問題発生時にはDIMSとネットワンの保守サービスを連携させることで、保管している機器設定・ログ情報と、新たに取得する機器情報を組み合わせて原因解析するほか、機器障害と判定した際には既存の設定情報を代替機に反映し、復旧時間を大幅に短縮する。
導入も容易とのことで、顧客側で準備が必要な要素は、情報収集サーバーの設置と情報収集サーバーへのメールアドレスの付与のみ。また、ネットワンの担当者は、顧客機器に直接アクセスしないことから、専用線やVPN接続によるネットワークの変更やファイアウォールポリシーを変更する必要もないという。
サービス販売当初の対象機器は、シスコ製のネットワーク機器群。ネットワンの保守サービス対象外の機器も管理機能の対象に含めるほか、今後、他社製品の機器やサーバー・ストレージなどにも対応していく予定。価格は月額10万円(税別)。契約期間は年単位、初期費用なし。