「ドラゴンクエストX オンラインベンチマーク」は、比較的軽い負荷のゲームなので、ディスプレー設定は1920×1080ドット、フルスクリーンにし、最高品質と標準品質の設定で計測した。傾向としてはこれまでのチェックと同様だ。
「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルドベンチマーク」は、ディスプレー設定を1280×720ドット、フルスクリーンにし、グラフィック設定プリセットの高品質(デスクトップPC/ノートPC)、標準品質(デスクトップPC/ノートPC)を実行した。高品質設定では差はほとんどないが、標準設定になると差が開くといった動きになった。
「PSO2キャラクタークリエイト体験版 EPISODE4」は、本原稿掲載時点で最新のゲーム系ベンチマークだ。設定はこれまで1~5だったが、本ベンチマークからは設定6が追加されている。
しかし、事前のチェックではA10-7890Kでテストしたところ設定6の動作は厳しいものであったため、デフォルトである設定3にし、1280×720ドット、フルスクリーンでスコアを計測している。
A10-7890KはコンパクトなSteam専用機に最適
コストを抑えたいのならばA10-7860Kでも性能は十分
以上のように、A10-7890KとA10-7870Kは、ほぼ同じ性能といってもいい結果が多くあったが、A10-7860KについてはCPUとGPUクロックが低いことがそのまま結果に出てきている。
といっても、極端に低いわけではないので、コストを抑えたいのならば、A10-7860Kを選んでもOKだといえる。ただ、価格差に大きな開きはないため、TDPを気にしないのであれば、A10-7890Kでもいいだろう。
また今回チェックしたAPUは、いずれもオーバークロックに対応するため、A10-7860Kで4GHz常用を狙うのもいいし、A10-7890Kで5GHzに挑むのもアリ。
なお当然ながら、すでにA10-7870Kを使用しているのであれば、APUを換装する必要性はない。どちらかというと、A10-6800K世代のAPUを使用しているのであれば、順当なスペックアップを体感できるといったところ。
ウェブブラウズや動画視聴といった用途であれば、とくに不都合はない結果になったが、ゲームの場合は設定次第である部分が強い。
3Dグラフィックスを多用しないタイトル、もしくは要求スペック低めのタイトルであれば過不足なく遊べるため、コンパクトなSteam専用機を考える場合にも、A10-7890Kはオススメできるし、動画視聴がご満悦になるFluid Motionもあるため、エンタメPC用としてもいいだろう。
Zenまでヒマだという人は、オーバークロックをエンジョイするのもアリだ。
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