今、買うべき春デジギア 2016 第1回
ASCII.jp編集部スピーディー末岡がオススメ
Continuumがやりたくて「NuAns NEO」を購入した結果
2016年03月09日 11時00分更新
アクセサリーメーカーのトリニティが発売した「NuAns NEO」。OSにWindows 10 Mobileを採用した、SIMフリースマホだ。昨年11月の発表と同時に筆者も予約し、先日現物が届いたばかり。さっそくSIMを入れて初めてのWindows 10 Mobileを堪能している。
サイズは74.2×141×11.3mm、重さが150gで、スペックはディスプレーが5型(720×1280ドット)、CPUはSnapdragon 617(1.5GHz、オクタコア)、メモリー2GB、内蔵ストレージ16GB、リアカメラがF値2.0の1300万画素、フロントカメラは500万画素とミドルレンジクラスだ。
ハイスペック原理主義者の筆者がどうしてこの端末を自腹で購入したのかというと、やはり「Continuum」に対応しているということ。発表当時は“対応予定”だったのでどうなることかと思ったが、今年のCESで無事に正式対応が発表され、予約をキャンセルしないで済んだのである。
このContinuum、どんな機能なのか一言で言うと「スマホがPC代わりになる」のである。現在、唯一の対応品を謳っているディスプレーレシーバー「ScreenBeam mini 2」を使えば、ワイヤレスでスマホの画像をテレビやモニターに映し出し、さらにマウスやキーボードをつないでPCのように使えるという、超便利な機能なのだ! いうなれば、出張先のビジネスホテルなどにHDMI端子つきのテレビがあればノートPCなどを持っていく必要がなくなるということ。
出張が多い筆者には、機材がひとつ減るだけでとても助かるので、この機能は重宝するだろう。そんな期待を込めてさっそく編集部内のテレビでテスト。
レシーバーとの接続は非常にカンタンにでき、あっという間にNuAns NEOの画面が液晶テレビに映し出される。スマホの画面はタッチパネルモードになり、基本的にマウスでする操作はスマホをフリックしたりタップしたりでOKだ。接続中でもNuAns NEOのウィンドウズキーをタップすれば、ほかのアプリを使うこともできる。USBなりBluetoothなりでマウスやキーボードをレシーバーと接続すれば、それこそデスクトップPCのような操作感で使える。
ということで実際に使ってみると、思ったよりもレスポンスがいい! 処理が重くなる部分は多少あるのでいつでもサクサクというわけにはいかないが、これは好感触だ。ただ、対応アプリがまだ少なく、例えばTwitterは使えないけどFacebookは使えるなど、制限が結構ある。そもそもアプリ自体が少ないんだけど。
ウェブサイトを見ているときにスクロールさせると、全体的に画面が荒くなるし、Office系のアプリもちょっと重たいという印象。これがスペックの差なのか無線接続の差なのか、有線接続のContinuumだったどうなるんだろうという疑問は残るものの、もう少し進化すればそれこそPCレス、そしてOneWindowsの世界が来そうだ。この機能、現状進化が停滞しているスマホのブレイクスルーになりそうだ。
※先日、スペインのMWCで有線Continuumを体験したのだが、ラグがほとんどなく、まさにノートPCのように使えたので衝撃を受けたので、はやく日本でも有線接続できるモデルを!
スピーディー末岡
ASCII.jp編集部所属。Androidユーザーのスピード狂。その名に恥じず速いものが大好きで、スマホはスペックからチェックするタイプ。ヘルメットを被っているのは、「俺はいつでも高速だから……」というよくわからない理由。BABYMETAL好きを公言してからは「ベビメタおじさん」とも。スペック厨だが、最新のテクノロジーも大好きなので、今回ミドルレンジのNuAns NEOをチョイスした。
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