スマホのアウトカメラのほとんどは28mm相当付近であり、ズームはデジタルズームのみ。高画素化に伴い、20~30%のクロップは実用範囲だが、それ以上になると厳しいものがある。もし光学ズームがあれば、寄った絵も楽になるのだが、光学ズームを採用したスマホはこれまで数えるほどしか登場していない。その数えるほどの中の1つが、今回レビューをする「ASUS ZenFone Zoom」である。レンズ部がにょーんと伸びることなく、光学3倍ズームに対応しつつスペックも高い意欲的なモデルだ。
アルミユニボディで質感がいい
ZenFone Zoomは、5.5型ディスプレー(1080×1920、IPS液晶)を搭載しており、サイズは78.84×158.9×5~11.95mm、重量は約185gとなっている。レンズユニットが巨大なため、そのぶん分厚くなっているがグリップしやすいため、撮影目的ならむしろ持ちやすいだろう。また光学3倍ズームを搭載しつつ、基本的なデザインはスマホのお作法から外れていないため、全方位に活用できる。このあたりは実機に触れてみると仕上がりの良さをよく体感できるハズだ。
スペックを見てみよう。SoCは2種類、ストレージ容量は3種類、カラバリは4種類と選択肢が多い。まず、SoCはAtom Z3590(2.5GHz)かZ3580(2.33GHz)で、いずれもクアッドコア。ストレージは32GB/64GB/128GB。カラバリはブラック、ホワイト、プレミアムレザーブラック、プレミアムレザーホワイトが用意されており、今回使ったのはAtom Z3590/128GB/プレミアムレザーブラックの「ZX551ML-BK128S4」だ。
共通しているスペックは、メモリー4GB(LPDDR3)、バッテリー容量3000mAh、そのほかネットワーク規格など。OSはAndroid 5.0だが、Android 6.0へのアップデートが予告されている。
なお、価格は以下のとおり(すべて税別)。
- スタンダード(32GB)
- 4万9800円
- スタンダード(64GB)
- 5万5800円
- プレミアムレザー(64GB)
- 5万9800円
- プレミアムレザー(128GB)
- 6万8800円

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