1万円台イヤフォンから変わり種スピーカーまで、今旬のBluetoothオーディオを聴きまくる! 第3回
変態的……いや、超個性的なBluetoothスピーカーを試聴する!
2016年02月17日 10時00分更新
楽器好きならぐっと来る!? 見た目がギターアンプな
ローランド「JAZZ CHORUS JC-01」
ここからは見た目がとても個性的なモデルを紹介していこう。ローランド「JAZZ CHORUS JC-01」(実売価格 2万3760円)は、バンドをやっている人やエレキギターなどに詳しい人なら「それってギターアンプじゃないの?」と突っ込まれそうなモデル。
JAZZ CHORUSは、デビューから40年も経っているギター・アンプの定番のひとつ。その最小モデルのJC-01はギターアンプそっくりの外観を持ったBluetoothスピーカーなのだ。
見た目も愛称もギターアンプのものを使ってしまうあたり、なかなかとがった製品だ。ちなみにJC-01にエレキギターを接続するための入力はない。
Bluetoothは標準コーデックのSBCのみ対応。バッテリー内蔵で約7時間の駆動が可能となっている。Bluetoothのほかステレオミニ入力も備えており、両方の音声をミックス再生することも可能だ。
外観の特徴にもなっているずらりと並んだツマミ類は飾りではなく、ボリューム、トレブル(高域)、ミドル(中域)、バス(低域)を調整できる。このあたりはギターアンプの血統を受け継ぐ部分かも。
ギターアンプの血統はその音にも受け継がれているようで、さぞかしハードな鳴り方をしてくれるだろうと楽しみだ(ディストーション効きまくりは困るが)。
ペアリングを済ませて音を出すと、期待通りのパワフルなサウンド。低域もブリブリと押し出しの強い音が出てくる。エネルギー感たっぷりの音は、確かにステージ用のPA機器のようなハードな感触がある。
とはいえ、聴き込んでいくと高域は出音の勢いこそよいが、荒っぽく感じることもなく素直な出方だ。
中域はスムーズで、ボーカルの抑揚感やニュアンスもしっかりと描き出す。パワフルな低音が特徴的で、ロックやEDM系の音楽は低音感も含めて相性の良いサウンドと言えるが、しっとりした曲調の「ピース・オブ・ユース」を聴いても、骨太な音ながらも曲の雰囲気をしっかりと再現する実力もある。
見た目も含めて、楽器好きならばぐっとくるモデル。これをギターアンプに見立てて、エアギタープレイを満喫するというのもアリかもしれない。
記事掲載当初、製品名に誤りがありました。お詫びして訂正いたします(2016年2月18日)
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