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ちょっと気になる! 小便利そうな周辺機器レビュー 第31回

2万円台で構築できる2ベイNAS 「DiskStation DS215j」は多機能でお手軽!

2016年02月10日 12時00分更新

文● 織野至

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Synology DiskStation DS215j

Synology DiskStation DS215j

 ローカルバックアップとしては、外付けHDDが主流になっているが、複数のデバイスからのアクセスや多重バックアップを手軽に実行するとなると、NASがベターだ。

 NASは各社からいくつも登場しており、エンドユーザー向けとしてはHDDを1基搭載するものから、RAID 1/5を組める2/4ベイものがある。さらに8ベイ、16ベイといったものもあるが、それらは法人向けの側面が強い。

 今回は「Synology DiskStation DS215j」をチェックしてみよう。2ベイで個人からSOHOまでの使用に耐えるお買い得モデルで、NAS製品としてはかなり売れている。実売価格は2万5000円前後(HDDは含まれない)だ。

安定動作重視のため筐体は大きい

本体正面にはステータスランプと電源スイッチがある。本体自体は自動スリープ機能も用意されているので、電源オン/オフのとき以外は特にアクセスする必要はない

本体正面にはステータスランプと電源スイッチがある。本体自体は自動スリープ機能も用意されているので、電源オン/オフのとき以外は特にアクセスする必要はない

本体背面には、USBポート×2とLANがある。USBポートには別売りのWi-Fiアンテナの接続だけでなく、外付けHDDを接続してデータをインポートすることもできる。そして、92mmファンも確認できる

本体背面には、USBポート×2とLANがある。USBポートには別売りのWi-Fiアンテナの接続だけでなく、外付けHDDを接続してデータをインポートすることもできる。そして、92mmファンも確認できる

 大型であると売れ行きが伸びにくいからか、外付けHDDの多くはスリム化が進んでいる。そうなると不安になるのは排熱で、発熱体であるHDDの冷却が不安になるという人もいるだろう。

両サイドにはロゴがある。スリットが用意されており、吸気も兼ねている

両サイドにはロゴがある。スリットが用意されており、吸気も兼ねている

 使うときだけ通電する外付けHDDの場合であれば、そういった心配は少なめだが、基本的に電源を入れっぱなしになるNASの場合は、冷却構造も加味する必要がある。

 その点、DiskStation DS215jは、幅100×奥行き225.5×高さ165mmと、2ベイにしてはやや大きい筐体を採用し、背面には92mmファンを1基搭載している。

 ある程度、サイズのあるファンを採用することで、低速回転でも十分な排熱を行なえる仕様というわけだ。

 またファン速度モードには「冷却モード」「低ノイズモード」「低電源モード」の3種類があり、チェックした限りでは酷暑日でもない限り「低ノイズモード」で、HDDの温度は30~35度でキープされる。

 HDDは温度が高く過ぎても低すぎても、その寿命に影響を与えるとされるため、ちょうどいい温度をキープしてくれるのは、信頼性のひとつとしてチェックすべきだろう。

 というか、基本的にNASは邪魔にならないところに放置しておくものなので、多少のデカさは気にしないほうがいいし、警告音が再生される機能もあるため、緊急時の対応にも問題ない。

 操作性やアクセスに直結するスペックを見ると、CPUはデュアルコアの「Marvell Armada 375 88F6720」(800MHz)、メモリーはDDR 3 512MBを搭載している。

 設定項目へのアクセスはウェブブラウザーから行なうが、DiskStation DS215jに搭載されたOS「DiskStation Manager」(DSM)にアクセスした場合や、DiskStation DS215jに複数のデバイスからアクセスした場合もレスポンスダウンしにくい。

 特にシングルユーザーでのみ活用するのであれば、レスポンスダウンに遭遇する可能性は極めて低いだろう。

ストレージの取付は、写真のように背部からフレームを引き出してマウントする。3.5インチHDDに対応するほか、マウントアダプター経由で2.5インチのストレージもマウントできる

 機能を見てみると、RAIDのタイプは、Synology Hybrid RAID、Basic、JBOD、RAID 0、RAID 1と豊富だ。

 Synology Hybrid RAIDはRAIDや設定に詳しくないユーザー向け、もしくは楽に管理したいユーザー向けのもので、異なる容量のストレージであっても容量を最大限に使用できたり、あとからストレージを追加しても自動的に構築してくれるというものだ。

 また、ストレージ交換にも対応しており、後々の拡張だけでなく、不具合の出たストレージを抜き出す際にも便利な設定項目だ。

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