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山崎バニラさんの配偶者(バニ夫)さんがPCを自作したら:

Windows 7自作でハマりやすいSSDやCPU選択の問題

2016年01月29日 15時00分更新

文● 山崎バニラ、編集●ASCII.jp

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M.2 SSDにOSをインストールしたい!

 さて、マザーボードの説明書によると、M.2 SSDにOS(Windows 7)をインストールする際に以下の注意点が書かれていた。

  1. SATA Mode SelectionをRAIDに変更
  2. ストレージデバイスからの起動をUEFIドライバーのみに変更

 しかし、設定してOSのインストールディスクを入れると“警告が表示”されてしまった。RAIDにした副作用として、SATA接続も読み込めなくなったようだ。

 ネット検索するとインテル ラピッド・ストレージ・テクノロジー(以下:IRST)のドライバーが必要らしい。そこで旧PCからUSBメモリーにIRSTドライバーを保存。そのUSBメモリーから新PCにドライバーをインストールしようとした。

 しかし、OSインストール前なのでUSBメモリーをまだ認識してくれない。つまりOSをインストールする前にドライバーをインストールしておく必要があるが、ドライバーはOSがインストールされていないとインストールできないという、鍵がしまっている宝箱の中に宝箱の鍵がある状態になってしまった……。

OSインストール時にUSBメモリーも読み込ませたい!

 ではどうするか。ネット検索で「OSインストールディスクをカスタマイズできる」ことがわかった! ASUSが紹介している手順にしたがって、「EZ Installer」で、USBドライバーをOSインストールディスクに統合。これはOSのライセンス規約上も問題ないそうで、プロダクトキーも同じである。

 カスタマイズしたCDを、光学ドライブにセットすると、USB機器を認識できるようになった! そこでUSBメモリーから念願のIRSTドライバーをインストール。SATA接続SSDやHDDも認識され、一歩前進である。

 がしかし、肝心のM.2 SSDは見当たらない…。

 作戦変更が必要なようだ。M.2 SSDにはきっと「NVMeドライバー的なものが必要」と予想してネットで情報収集するも収穫なし。

 サムスンの公式ページでは購入した「SM951」に該当するドライバーを見つけることができなかった。見つけたのは型番が近い「SM950」のインストーラー「Samsung NVM Express Driver 1.0.exe」。自作PCとは究極の自己責任作業である。まずは旧PCにインストールして実行してみた。がしかし旧PCには最新式のM.2スロットがないので、当然「デバイスが接続されていません」としかられてしまう。

 そこで新PCには、RAIDではなく通常モードでOSを仮インストールすることにした。

 これは新PCにSM950用ドライバーをインストールするための、とりあえずの処置である。(M.2デバイスが接続された)新PCでSamsung NVM Express Driver 1.0.exeを実行したところ、インストールは成功。この時点でNVMe対応M.2 SSDが認識されたのを確認できた!

 Windows 7の「system32」フォルダ内に展開されたファイル(ドライバーの実体)の中に“NVMe”という名のつくファイルは5個存在したが、どれが必要かはこの段階では不明なので、そのすべてをUSBメモリーに保存しておく。

最終目的はNVMe対応のSSDからのOS起動なので……

 さて、最終目的はNVMe対応M.2 SSDへのOSインストールだ。

  1. 通常モードで新PCのSSD(SATA)に入れたOSをアンインストール
  2. UEFI BIOSで改めてSATAモードをRAIDに設定
  3. OSのカスタマイズディスクとUSBメモリーを装着
  4. USBメモリーからIRSTとNVMeのドライバーをインストール
  5. IRSTのお蔭でHDDやSATA接続SSDを認識
  6. NVMeのお蔭でM.2接続SSDも認識!!
  7. M.2 SSDにOSをインストール

 後日わかったことだが、NVMeドライバーはWindows 8.1以降のOSでは不要とのこと……。この苦労はWindows 7にこだわってしまったがためのものだった。しかし効果は絶大。組みあがり直後はWindows起動音より早く起動が完了するほどの速さである。

 ちなみに内部の空間が広いのと、たくさんファンが付いているおかげで、マシンもよく冷える。アクセサリーとして付けた「ROG Front Base」には通常使用時でCPUの温度が23℃と出ている。冬場であることを考慮しても充分に冷えている。ファンは3ピンばかりだが、音は全く気にならない。

 最後にグラボひと工夫。UEFI BIOSでグラフィックスカードの数値を確認してみると、本来は「running at ×16」と表示されるべきところが「×8」となっている。そこで周りに空間を作ったり、電源の供給をばらけさせたりするために、サウンドカードの差込口を離してみた。すると、きちんと「×16」と表示されるようになった。ベンチマークを確認しても問題なしだ。

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