カッコにこだわるのも自作の楽しみ
OSについては、どうしてもWindows 7に愛着があるようだ。
クーラーはENERMAXの「ETS-T40F-BK」。CPUにはリテールクーラーが付属していなかったが、私もこれまでリテールクーラーを使ったことはない。チップセットやソケット(LGA1151)に対応しているものを選択した。吸気と排気の方向は私がこれまで使ったことのないタイプだった。付属のファンが青く光る。
サウンドカードについては、オンボードでも非常に優れているので、必要ない気もするが、スロットがあると挿して埋めたくなるのが人情というもの。赤く光ってかっこいい。しかもリモコン付き。本人曰く「長年サウンドカードをつけてみたかったのだが、性能を生かすチャンスは今後も特にないだろう」とのことだが、インタビュー中の私としては若干キレる……。
無線LANカードも追加している。これまでUSB接続の無線LANアダプターを使っていたがケース背面に挿すと接続不良を起こしていた。そこで電波の通りをよくするためにケース前面に差してみたが、今度は私にUSB端子を破壊されてしまった。こうした“教訓”から内蔵型にしたそうだ。本体は赤くてかっこいい。
「ASUS ROG Front Base」は、CPU温度などが表示されるマルチコントローラーで、5インチベイを2つ分占有する。ほかに5インチベイ小物入れも装着し、余った空間を小さな引き出しにしている。組み立て中にネジを入れたり、完成後もUSBメモリーなどの備品入れとしてかなり便利に使えた。
私から見ると、5インチベイが1つのケースしか使ったことがないので新鮮だ。
キーボードは、LEDバックライト付き。色を細かく設定できるし、押したキーボードから波紋のように色が伝わるなど、動作のバリエーションもかなり豊富だ。光を抑えれば、暗い室内でもまぶしくない。ちなみにマウスも光る。キーボードやマウスの買い替えは最後まで遠慮していたようだが、「パソコン本体をここまで光らせるのであれば、もう徹底的にやってください」と私が勧めた。
最新自作なら外せない、M.2 SSDですが……
いざ組み立てに。マザーボードの説明書を読むと“M.2スロット”という聞きなれない文字があった。自作PCの世界は数年経っただけで浦島太郎状態になってしまう。すでに定番のSATA接続SSDを購入済みだったが、どうしても気になり再び秋葉原へ。性能表を眺めるとひときわ高速なパーツがある。
従来のSATA接続SSDの読込速度はだいたい毎秒500MB台なのに対し、サムスン製のNVMe対応のM.2接続SSDは毎秒2150MBと桁外れに高い数字だ。
ただしこのSSDはバルク品で、NVMeドライバーは同梱していない。マザーボード側が非対応だと、面倒なことになるだろう。ネット上にもまだ情報が少ないし、「ASUS Z170 Pro Gaming」の説明書にもNVMeに対応しているとは書かれていなかった。
家族会議の結果、NVMe対応M.2 SSD 512GBを追加購入することになった。