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ちょっと気になる! 小便利そうな周辺機器レビュー 第25回

写真の一時バックアップはポータブルSSDがいいかも……最大1TBのSSDを試す

2015年12月22日 12時00分更新

文● 織野至

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過不足ない性能、128GBか256GBが狙い目

軽くて邪魔にならない大きさで、かつUSB接続するだけ。このあたりはこれまでの外付けストレージを変わりない

軽くて邪魔にならない大きさで、かつUSB接続するだけ。このあたりはこれまでの外付けストレージを変わりない

 ESD400のカタログスペックを見てみると、最大読込410MB/s、最大書込380MB/sとある。Transcendによると、これは1TB版のスコアとのことで、128GBや256GB版では性能が異なるという。

 今回手元にきたものは128GB版であり、ベンチマーク結果としては以下のようになっている。容量としてはSDメモリーカードやmicroSDカードと同じだが、上記しているようにUASPに対応している分、データのやり取りではESD400に分がある。

「CrystalDiskMark 5.1.0 x64」の結果。隣の「Blackmagic Design Disk Speed Test」の結果からもわかる通りだが、書込157MB/s、読込421MB/sと持ち運ぶ用としては上々だ

「CrystalDiskMark 5.1.0 x64」の結果。隣の「Blackmagic Design Disk Speed Test」の結果からもわかる通りだが、書込157MB/s、読込421MB/sと持ち運ぶ用としては上々だ

「Blackmagic Design Disk Speed Test」。極端に解像度の高い動画ファイルでなければ、そのまま読み込むこともできる

「Blackmagic Design Disk Speed Test」。極端に解像度の高い動画ファイルでなければ、そのまま読み込むこともできる

 オフィス系ファイルやJPEGといった細々したデータを保存するだけでなく、ファイルサイズの大きいものを複数コピーしたい場合にもちょうどいいといえる。

 ただ容量からすると、RAWデータの一時保存用として考えてみるのがいいだろう。出先で撮影し、ノートPCにインポートするといっても、モバイルノートPCはそれほどSSDの容量は大きくない。

 であれば、コピーも速く、かつ衝撃や振動に強い外付けSSDはバックアップ先としていい選択肢になる。自宅に帰り、NASや外付けHDDにコピーしたいときもノートPCにいったんファイルをコピーする必要もない。このあたりは、読込速度の速さがとくに生きてくる部分だろう。

 もちろん、編集済みのPSDやTIFFなどを第3者に渡す、といったときにもコンパクトな部分が武器になるし、やはり物理的にそこそこの大きさなので置き忘れにくいのもメリットだ。

参考データとしてESD400 TS128GESD400KにRAWファイルをコピーしてみた。24MPと42MPのデータをそれぞれ100枚コピーしての結果になる。主流の20~24MPのデータであれば、待ち時間はほとんどないといえるし、42MPにしても我慢できる結果だ

参考データとしてESD400 TS128GESD400KにRAWファイルをコピーしてみた。24MPと42MPのデータをそれぞれ100枚コピーしての結果になる。主流の20~24MPのデータであれば、待ち時間はほとんどないといえるし、42MPにしても我慢できる結果だ

一時的なバックアップやデータ受け渡し用に便利そう

 容量からすると常にバックアップを取るような使い方よりも、USBストレージの使い方を発展させた運用が正解だろう。大容量のファイルをさっさとコピーしたいときにちょうどいい。

 また、自動バックアップボタンの対象先を写真データのインポート先に設定しておけば、最小のステップでバックアップもとれる。年末年始のお出かけや撮影旅行のお供として、ぜひESD400シリーズをチェックしてほしい。

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