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VC出身の異色社長「薄い財布」に賭けた執念と情熱 (2/2)

2015年12月10日 11時00分更新

文●野本纏花

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売上の約40%が自社サイトの理由

SUPER CLASSICは、オンラインの自社サイトのほかに、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングにも出店している。実店舗を渋谷に構えており、高島屋や東急ハンズ、海外などにも卸しているが、売上の8割がECサイト、うち半分以上が自社サイトだという。

好調の理由を南氏は「商品のコンセプトを説明するページがめちゃくちゃ長いから、ECとの相性がいい」と分析している。店頭では商品のコンセプトを伝えきれず、商品を手に取ったお客さまが「これは何だ?」という顔をして売り場から立ち去ってしまうこともあるそうだ。

サイトで説明しているコンセプトの一部

運用・保守を担うアイピーロジック

現在のSUPER CLASSICのECサイトは、オープンソースの「EC-CUBE」をベースに多くのカスタマイズをして構築したものだ。

「新商品を発売するとトラフィックが伸びてサーバーが落ちる。何十万円、何百万円の売り逃しにつながるのに、システム開発会社はてきぱきした対応をせず、その温度差にうんざりしていました」(南氏)

そんなときに出会ったのが、開発会社のアイピーロジックだった。運用・保守をアイピーロジックに一任してから、ミスはほぼゼロになった。「ミスがほぼゼロは奇跡的なこと。問題があってもすぐに対応してくれる」と南氏は厚い信頼を寄せる。

アイピーロジックの代表取締役である毛塚 傑氏は、「ミスをほぼゼロに抑えられるのはテストやレビューを重視しているから」と話す。

アイピーロジック株式会社 代表取締役 毛塚傑氏

本来必須であるテストやレビューが十分できないと、バグや発注元との齟齬が発生しやすくなり、手戻りの工数が増え、ミスが発生しやすい状況に陥ってしまう。アイピーロジックは、こうした悪循環にならないように、テストやレビューを重ね、顧客の信頼を得ているのだ。

※ ※ ※

発売時期を決めず、南氏が納得のいくまで試作を重ねるというモノづくりのスタイルだからこそ生まれる同社のアイテムは、ここにしかない個性的なものばかり。「自分に似たマニアックな人たちに向けて商品を作っている」と話す南氏の情熱は、サイトの商品ページを見れば、一目瞭然だ。

後編では、SUPER CLASSICが次の成長の一手として導入した「Amazonログイン&ペイメント」について紹介する。

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