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3回使える!ル・クルーゼ流コンテンツマーケ運用法 (1/2)

2016年02月05日 11時00分更新

文●野本纏花

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最新のトレンドを実践するEC事業者に取材し、どのように成果をあげているのかをレポートする「最新トレンドの成功者から学べ! ECサイト研究レポート。前回に引き続き、フランス生まれの高級キッチンウェアブランド「ル・クルーゼ」を取りあげる。国内で先駆けてオウンドメディアやソーシャルメディアを使いこなすル・クルーゼジャポン株式会社(以降、ル・クルーゼ)では、オンラインのコミュニケーションに何を期待し、どんな使い方をしているのだろうか。

投稿して終わりではないコンテンツの活用法

オウンドメディアである「レシピサイト」のコンテンツは、サイトで使うだけではない。その後どのように活用しているのだろうか。

「大きく分けてレシピの使い方は、3つあります。『ソーシャルメディアに投稿するコンテンツ』『メルマガで配信するコンテンツ』『お問い合わせに対する回答』です」(頼廣氏)

ル・クルーゼ ジャポン株式会社マーケティング部PR・広告宣伝マネージャー 頼廣直子氏

ソーシャルメディアに投稿するコンテンツ

ル・クルーゼでは、Twitter、Facebook、Instagram、Pinterest、YouTubeの5つのソーシャルメディアを運用している。以前はそれぞれ異なったコンテンツを投稿していたが、今は管理ツールを使ってハッシュタグなどを微調整しながら、YouTubeを除く4つのソーシャルメディアに同時に投稿している。

中でもFacebookは11万人以上のファンがおり、各投稿に平均1000件以上の「いいね!」が付く活況ぶりだ。

ル・クルーゼのFacebookページ


YouTubeでは「魚介のパエリア」のように調理方法も動画で紹介している

加えて、最近若い女性の間で爆発的に普及しているInstagramにも力を入れている

ル・クルーゼのInstagramページ

直近では、クリスマスキャンペーンが、特に盛り上がりを見せた。「#ルクルーゼツリー」のハッシュタグをつけて、クリスマスツリーの画像を投稿するよう促したところ、予想に反して多くのユーザーがル・クルーゼ製品を使ったクリスマスツリーを投稿したのだ。

投稿された「#ルクルーゼツリー」のInstagram

「普通のクリスマスツリーが投稿されると思っていたんですけどね」と頼廣PRマネージャーは笑う。毎日レシピばかりだと飽きられてしまうので、このような参加型のキャンペーンや新製品の案内、「あなたは何センチのお鍋が一番使いやすいですか?」など質問型の投稿など工夫をしている。割合的には、レシピ・製品情報・それ以外で、2対2対1ぐらいがちょうどいいバランスだそうだ。

メルマガで配信するコンテンツ

メルマガも製品情報だけではなく、レシピの情報も掲載すると開封率も上がり、オンラインショップへの流入経路として大きな役割を果たしているそうだ。

「最近は料理家さんのコラムも新しいコンテンツとして始めました。簡単・時短で日常使いしていただくのももちろん良いのですが、“プロが作るような料理を家でも作りたい”というニーズにも応えていきたいなと思っています」(及川WEBコーディネーター)

もちろん、これらのコンテンツもメルマガに反映していく予定だ。

ル・クルーゼ ジャポン株式会社マーケティング部PR・広告宣伝WEBコーディネーター 及川真由美氏

料理家のコラムも新しく始めた

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