西日本旅客鉄道(JR西日本)は須磨海浜水族園と協力し11月24日、ポイント(分岐器)にカメが挟まるのを防ぐ技術開発について発表した。
JR西日本では、毎年夏になるとレールのポイントにカメが挟まって切り替えができず列車が止まることが問題となっていた。このため須磨海浜水族園の協力により実験と思考を繰り返し、ポイントにカメが挟まらないようにする技術を確立した。
カメが踏切などを渡る際に2本のレールの間を落ちるとレール間を歩くしかなく、歩いているうちにポイントの隙間挟まってしまう。これに対し、ポイントの手前にU字溝を設けることでレール間から脱出できるようにした。
この結果、これまで最も事象が多発していた和歌山線の五位堂駅付近に、4月にカメ救出装置を設置を設置したところ8月までに10匹のカメを捕獲したという。この事例を受け、10回の事故を避けることができたとしている。また、2015年の夏にはカメの挟まりはまったく発生しなかったという。