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山谷剛史の「アジアIT小話」 第112回

中国に続くか?自国オリジナル製品が人気のベトナムIT事情

2015年11月19日 12時00分更新

文● 山谷剛史

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SNSや検索やブラウザでもベトナム産人気が急上昇!

ベトナムで生まれたSNS「ZALO」

ベトナムで生まれたSNS「ZALO」

 スマートフォンにはアプリが不可欠だが、ベトナムのアプリはまだ不十分なようで、何をしていいかわからぬ人や、PC用ニュースサイトを小さい文字ながらなんとか読む人が多い。

 だが、そこにいくつかベトナム産のサービスが登場してきた。まずはベトナム国産の「ZALO」。若い人たちの間で人気になってきている。

 以前は「LINEが人気だった」という調査レポートがあったが、今はLINEは日本人と縁があるベトナム人しか使わず、むしろベトナムと揉めている中国の「WeChat」(微信)を使う人のほうが多く、それ以上に多いのがZALOである。SNSでは「ZING」も人気だ。

人気の検索サイト「coccoc」

人気の検索サイト「coccoc」

 また検索において、ロシアとベトナムが提供する検索サービスとブラウザ「coccoc」が急成長。Alexaではもっとも人気のサイトになった。なんでもベトナム語話者から見れば、使っているとGoogleよりも検索結果がいい感じなのだという(でも日本語で検索すると、親切にGoogleの検索結果に跳ぶよ(笑)とも言われる)。これについては取材をしたので後日詳しく紹介したい。

 中国はFacebookが出ればすぐに「校内網」を出し、Twitterが出ればすぐに「微博」を出して、中国サービスを普及させ外国サービスをアクセス禁止にし、脱シリコンバレーを目指した。

 ベトナムも以前はFacebookを、今はTwitterをアクセス禁止にして、外に言論を出さないようにする一方で、FacebookやGoogleやメッセンジャーの国産対抗馬を出した。

 だが、ベトナムは中国と比べてリリースも検閲も速度は非常に遅く、外国のサービスを多くの人が利用している。そんな中でのZALOとcoccocの躍進は見逃せない。

 今後どうベトナム国産アプリが慎重するか、そしてシリコンバレーのサービスと共存するのか、追い出すのか、気になるところだ。


山谷剛史(やまやたけし)

著者近影

著者近影

フリーランスライター。中国などアジア地域を中心とした海外IT事情に強い。統計に頼らず現地人の目線で取材する手法で,一般ユーザーにもわかりやすいルポが好評。書籍では「新しい中国人~ネットで団結する若者たち」(ソフトバンク新書)、「日本人が知らない中国インターネット市場」「日本人が知らない中国ネットトレンド2014」(インプレスR&D)を執筆。最新著作は「中国のインターネット史 ワールドワイドウェブからの独立 」(星海社新書)。

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