セガグループでコンシューマ事業を手がけるインデックスは11月11日、トークアプリ風のフォーマットでストーリーを投稿・閲覧できるサービス「ストリエ」の正式版をオープンした。
2015年5月11日よりウェブ版のみベータ版サービスを提供してきたが、今回正式オープンとともにiOS、Android向けのアプリをリリースした。
ストリエは、ストーリーとイラストを組み合わせた独自のフォーマットで物語を投稿・閲覧できる無料のサービス。テキストとイラスト、フキダシで構成され、キャラクターの会話をトークアプリのように表現するのが特徴だ。
ストリエはウェブサイトとアプリから出版社のライトノベルやユーザーが投稿した作品を読めるほか、PCからストリエ形式の作品を作成できるジェネレーターを提供する。一般ユーザーは、自作の背景やキャラクターなどの素材を投稿できる上、投稿された素材を使ってストーリーを作成できる。
正式オープンにともない、出版社6社と提携し8レーベルから45タイトルをストリエ形式でコンテンツ化し、無料で提供を開始した。それぞれレーベルごとにチャンネルを解説し、日曜日から土曜日まで毎日連載する。
コンテンツを提供する出版社と主なレーベル、作品は以下の通り。
・一迅社:一迅社文庫「俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」として拉致られた件」他
・KADOKAWA:MF文庫J「ひきこもりパンデモニウム」他
・KADOKAWA:ファンタジア文庫「フルメタル・パニック!」他
・KADOKAWA:ドラゴンブック「グランクレスト・リプレイ かけだし君主の魔王修業」他
・講談社:講談社ラノベ文庫「終わりのセラフ 一瀬グレン、16歳の破滅」他
・集英社:JUMP j BOOKS「怪談少女 ~てけてけ~他
・小学館:ルルル文庫「幽霊伯爵の花嫁」他
・宝島社:このライトノベルがすごい!文庫「魔法少女育成計画」他
正式オープンにあたり、インデックス 代表取締役社長 濵田 康彦さんは、「このフォーマットをどんどん進化させていき、電子読み物分野のカテゴリで2020年までには国内ナンバーワンを目指す」とコメント。
ストリエにコンテンツを提供した講談社ラノベ文庫 副編集長 難波江 宏隆さんは、「最初にお話を頂いたときは、はっきり言って商売敵だと思った。子どもたちがこうしたツールで文字に触れてくれるのは出版界にとってありがたい」と話した。