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このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第61回

尖った機能よりも安定性!ドコモ「Nexus 5X」は名機か!?

2015年11月07日 15時00分更新

文● 林 佑樹

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手ぶれ補正ナシは痛いが無難に写るカメラ

 アウトカメラは12.3メガ、インカメラは5メガ。アウトカメラについては20メガ前後が主流になりつつあるが、センサーサイズが1/2.3型で、F2.0のレンズを採用することで暗所での撮影性能を向上させている。また、イメージセンサーはGoogleの公表したデータから見ていくと、SONY製IMX377と思われる。発色傾向からも同社製センサー的だ。

 純正のカメラアプリはさっぱりしており、基本的にシャッターを押すだけで、マニュアル設定のようなものはない。この点、2014年以降のスマホはカメラ機能の強化に力を入れており、物足りなく感じるかもしれないが、測光やAWBは良好で、ほぼ見たままの絵になりやすい。

カメラの設定画面。記録サイズの変更くらいなものだ

動画撮影はUHD 4K 30fpsに対応

やや変則的な機能としては、あとからフォーカスポイントを変更できるものがある。端末をゆっくり上げながら撮影し、あとからリフォーカスするというもの

リフォーカスをする前の写真。右がリフォーカス後。小物撮影や飯テロ用にいい

アウトカメラはワイドなので、ビル群などの場合は端から歪みやすい

ワイドを考慮すれば気にならないが

手ぶれ補正がないため、薄暗くなってきたらしっかりとホールドする必要がある

ISO800以降、写真のような環境光下からはノイジーになりがち

テーブルフォトについては極端な色の強調はないものの、よく描写されている

AWBは良好で、測光についても妙な動きは少なめ

黒いパーツが多い環境でも白みにくいのもいい

ダイナミックレンジは広めだが、赤色でテストしてみたところ、飽和してしまった(そもそもこの車両の色合いが、カメラからするといじめに近いのだが)

最後にインカメラ。5MPでワイドとセルフィー需要に対応した仕様だ。描写も良好で、セルフィー派の人も要チェックだろう。ABARTHのおねーさん、ありがとうございました

 上の動画はアウトカメラで4K録画してみたもの。電子手ぶれ補正もないようなので、がっちりホールド必須

【まとめ】クセの少なさが魅力的!
そのままでも、カスタマイズしまくってもOK

 リファレンス機としてアプリ開発時に動作チェックをする端末のため、独自機能との衝突といった可能性が極端に低いのが魅力。Nexus 5X本体の機能もシンプルなものなので、余計な機能は不要と考えている人にもちょうどいいだろう。

 ごくごく普通の端末といった評価になってしまうが、変に尖った部分がないので使いやすく、またカスタマイズにも向いている。これまでのNexusシリーズ同様に、多くの層に受ける端末のままだ。端末選びに困ったら、まずはNexus 5Xをチェックしてみよう。

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